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「って事で、今日から高専に入学しました!桔梗Aちゃんでーす!」
「…よろしくお願いします」
このテンションの差。
横でピースなんかしている大きい人と。
緊張していて下を向いてしまうA。
「おー、本当に来たんだな」
「こんぶ」
「え、2人とも知り合いな感じ?」
3人(2人と1匹)が私を見る。
こういう風に見られるのはいつになっても慣れない。
大人の理想でなければ、と考えすぎていつも周りに気を使ってた。
印象は大事だから、下手なことしないように、って神経を集中させて。
そういう風にする必要はもうない。
けれど、今までずっとそうしてきたから、やり方がわからなくて。
無意識に身体が強ばる。
それに、上手くやっていけるか不安だ。
揺るぎない意志、とか覚悟、とか学長の前では啖呵切ってたけど、
実際人を前にすると緊張する。
そんな私に気付いたのか、五条さん…
五条先生が私の肩に手を置く。
「ま、みんな仲良くしてあげてね。この子、箱入り娘だったから」
「なっ!箱入りじゃないです」
「あんまりAをいじめるな」
「しゃけ」
場が少し、暖かくなった気がした。
人数が少ないからなのか分からないけど。
みんな、本当に仲良くて。
お互いを信頼している気がする。
あの堅苦しい、空気が重い学校とは違う。
先生も、生徒も。
雰囲気が好きだと、直感だけどそう思った。
「ここなら上手くやれそうでしょ」
「…はい!」
「自分の気持ちを大切にしなね」
五条先生に背中を押されて、みんなの輪の中に入る。
初め、五条先生の事怖いと思っていた。
第一印象は不審者だし、目隠しが何を考えているのかわからなかった。
けど、そんなことないんだね。
五条先生は、私の世界を切り開いてくれる、魔法使いのような人だった。
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作者名:kyon x他2人 | 作成日時:2020年11月7日 15時