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「服は私の貸してやるから、好きにしろ」
クローゼットから服を取り出して、私に投げる真希さん。
結局、真希さんの部屋に泊めてもらうことになった。
「あの、ありがとうございます」
「…別に、あのバカの部屋に泊まらせるのはあまりにも可哀想だからな」
バカって言うのは、多分五条さんのことだろう。
パーカーに着替え終えた私に缶ジュースをくれる真希さん。
優しい人だった。
プシュッ、と缶ジュースのあの音がする。
2人、何となく乾杯。
なんだか、むず痒い感覚。
人と感情を持って接することができなかった私からしたらこうやって同い年の子と向き合ってるのが嬉しいのだろう。
中学校も高校も、ずっと制限されていたから。
「お前、あの柚姫封印してるんだろ?」
「知ってるんですね…」
「別に、同い年なんだからタメでいい。
呪術界じゃ有名だよ。で、どうなんだ?」
どうなんだ、と聞かれても。
よく分からない、が本音だ。
柚姫が一体何者なのか、どんなことをしたのか、私がどんな風に思っているのかも、
本当によく分からない。
その柚姫とやらを呼び起こした記憶も今の私にはない。
「よく、分かってないの。自分でも」
「はっ、だろうな。最後に呼び起こしたのは11年前、だっけな」
グッ、とジュースを一気飲みする。
同い年の真希さんでも知ってるのに。
なんで、私は知らなかったのか。
呪術の道を歩んでなくたって、本人だから少しくらいは耳にしてもいいのに。
「高専に来るのか?」
「高専…?」
「お前…何も知らずここに来たのか?」
東京都立呪術高等専門学校。
呪いを祓うために呪いを学ぶ場所。
1年は、今現在、
おにぎりの具で話す・狗巻棘くん
パンダ・パンダくん
呪具を扱う・禅院真希さん
が居るらしい。
いろいろと理解できない部分はある。
「来るか来ないかはお前次第…ま、受け入れてやらなくもない」
ニっと笑った真希さんの笑顔はとても眩しかった。
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作者名:kyon x他2人 | 作成日時:2020年11月7日 15時