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「やっとお風呂！」
ご飯を食べ、しばらく部屋で過ごした後は入浴タイム。
入浴タイムは白米と同じくらい待ち望んでいた。
1日中森の中を駆け回ったから、汗もかいているし、汚れもついている。
女子としてはやはり気になるのだ。
もしかして臭いかも、と意識してからは飯田くんやデクくんにむやみに近づけないし、轟くんに話しかけられても距離を保って手短に終わらせてしまった。
不思議な顔をしていたのを思い出して、申し訳なく感じる。
全員でお風呂に向かう。
温泉は嫌いじゃないのでそこまで抵抗はないが、少しの気恥しさはある。
「…なんか、西森って割と…でかい？」
「ちょ、どこ見てるの」
「え〜！いいじゃんさ、減るもんじゃないしさ」
そして案の定、芦戸さんに捕まる。
割とでかい発言にその場にいた女子がこちらを振り向いたので、全力で隠す。
そこまで抵抗はない。ただ、見られるとなると訳が違う。
芦戸さんの奥に八百万さんが見えた。
八百万さんに比べたら私の体なんてミジンコ程度だわ！
逃げるようにしてお風呂場へ入る。
入ってしまえばこちらのものだ。
「こら、逃げるな西森〜！」
「見せるものじゃないからっ！」
「いいじゃん、オープンよ！オープンザ胸！」
「芦戸さん、大きい声で言わないの！！」
八百万さんからのお叱りの声が飛ぶ。
みんなにクスクス笑われながらも、気怠げに返事をしていた。
嫌がっている私ではあるが、隣に座った八百万さんのことは思わずガン見してしまった。
美の暴力。
でかい。綺麗。素敵。
美ボディどころの話ではない。
八百万さんの体と自分の体を見比べて肩を落とす。
同級生でこんなにも差が出るとは。
後ろに座った芦戸さんに、見すぎだよ〜と突っ込まれ、急いで体を洗う。
これじゃ私も芦戸さんと一緒だ。
1日の疲れを洗い落とすかのようにしっかり洗う。
頭もあまり気にしてなかったけど、結構ベタついていたかもしれない。
女の子はデリケートだ。
こんな状態で飯田くんたちに近付いて、「なんか臭いな…」って思われでもしたら私はもう高校生活を送れない。
心の中でホッと一息つき、これで遠慮なく話せるぞ！と思う。
今回の森での戦いでも、確認しておきたいことがあったのだ。
お風呂の後に約束を取り付けていたので、花火のときの5人で集まる予定だ。
みんなと距離が近くなると思うと、いつもより念入りに洗い流した。
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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西 - この方角に福があるはずです
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kyon(プロフ) - はさん» コメントありがとうございます！わあぁぁ、ありがとうございます！面白いだなんてそんな、勿体ない言葉です…！もっと良いものが提供できるように頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。 (2021年10月27日 20時) (
レス) id: 91f42d209d (このIDを非表示/違反報告)
は - すごい面白くて、一気に読みました！更新楽しみにしてます (2021年10月24日 0時) (レス) @page5 id: 1fbe025c86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kyon | 作成日時：2021年9月19日 17時
