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左隣に座る轟くんと話す。
初めは、カレーが美味しいとか、この野菜はなんだとか、そんなことだったけど、段々と今日の訓練の話になっていく。
「西森は、どんなことしてたんだ？」
「昨日の魔獣の森をもう1回抜けてきたよ。明日もあれなのかなって思うと、ちょっと気乗らないかも…」
「確かに、あの森を1人で抜けるのはキツイな」
「轟くんは何してたの？」
「風呂に浸かってた。左と右を交互に使って、温度を一定に保つんだ」
なんだその、明らかに辛そうなメニューは。
ずっと続けていたら気が狂いそうだ。
みんなとは少し離れていた私は、みんなの訓練メニューを把握していない。
他にも、麗日さんは無重力で浮き続けていたり、飯田くんはとにかく走ったりしていたらしい。
どんなに過酷なメニューでも1人もリタイアすることなく、やり切り、そして今は元気よく夕食を食べている。
雄英、恐るべし。
「あれって、洸汰くん…とデクくん？」
私たちが夕食を食べているスペースから少し離れたところから、森へと入っていく洸汰くんが見えた。
そして、その後ろをコソコソとついて行くデクくん。
…一体何してるんだ。
『洸汰の両親ね。ヒーローだったけど、殉職しちゃったんだよ』
マンダレイから聞いた話を思い出す。
ヒーローだけじゃなくて、超人社会そのものを否定している。
親が世界の全てだったときに、個性で親が殺されたら、そりゃそう思うのも仕方がない…とは思う。
デクくんのあの様子からして、洸汰くんのこと、ずっと気にしてるんだろう。
昔から、そういうのは放っておけない子だ。
根からヒーローというか、ヒーローの本質そのものみたいな性格を持ち合わせている。
余計なお世話だって突き放してしまった時があったけど、今思えば感謝すべきだったし、なんだかんだで心の支えになっていた。
「ちょっと行ってくるね」
「どこにだ？」
「あーっと…忘れ物！大事なもの、忘れてきたから」
席を立ち上がると、まだ少し残っているカレーが目に入る。
けど、今はそれどころじゃない。
私もあの話を聞いてしまった以上、デクくん同様に気にしてしまう。
周りの子には忘れ物をしたと告げ、洸汰くんとデクくんが入っていった森へと、後に続くように入っていった。
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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西 - この方角に福があるはずです
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kyon(プロフ) - はさん» コメントありがとうございます！わあぁぁ、ありがとうございます！面白いだなんてそんな、勿体ない言葉です…！もっと良いものが提供できるように頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。 (2021年10月27日 20時) (
レス) id: 91f42d209d (このIDを非表示/違反報告)
は - すごい面白くて、一気に読みました！更新楽しみにしてます (2021年10月24日 0時) (レス) @page5 id: 1fbe025c86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kyon | 作成日時：2021年9月19日 17時
