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「わぁ、おっきい！」
水難事故、土砂災害、火事、その他諸々。
あらゆる災害や事故を想定して作られた演習場。
USJ！！
バスに揺られ着いたこの演習場、USJに皆大喜び。
こんな大きな場所に来たことがないので、私も同様に喜びが隠しきれない。
話している人も居ないのに、思わず声に出してしまうほどに。
そして、出久くんや麗日さんはスペースヒーロー13号に大喜び。
主に救助活動で活躍している、紳士なヒーローだ。私も好き。
皆それぞれ喜びや興奮があるが、時間は有限だ。俊敏に動こう。相澤先生の合図後、13号から説明がされる。
「僕の個性はブラックホール。どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます」
ブラックホール。宇宙空間にだけ存在すると思っていたけど、こうやって個性としても現れるのか。何でもありなんだな。個性も。
13号はその個性を活かして、どんな災害からも人を救っている。
「しかし、簡単に人を殺せる力です」
「皆の中にもそういう個性があるでしょう」
人を殺せる力。
思わず自分の手のひらを見てしまう。
私の個性は炎を操れる。
矢や球を作り出したり、そして無造作に放ったり。
これを敵以外に向けようと思ったことはないが、世の中にはそういう思考の人もいる。
私の考えからしたら、随分と奇異なことに思えるが、価値観の相違など珍しい事じゃないのだろう。
この個性を人に使ったら。街に放ったら。人々が炎の中を逃げ惑う凄惨な光景が目に浮かぶ。
これを向けられたら、熱いだろうな。焼かれるのって、辛いだろうな。
「この授業では、人命の為に個性をどう活用するかを学んでいきましょう」
「君たちの力は人を傷つける為にあるのではない。
その言葉で、皆の表情が変わった。
そう、私たちは人を助けるヒーローになるんだ。
13号先生、かっこいいです！！
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作者名：kyon x他1人 | 作成日時：2021年5月22日 21時
