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照 side
深「あ!そういえば!!お前Aちゃんと幼馴染なんだって?なんで早く言わないんだよ!!」
「いや、最後に会ったの幼稚園の時だったし、本人だって確信してなかったからさ。俺も昨日ちゃんと知ったし。」
深「なあんだ、そうなの?にしても漫画みたいだな〜幼馴染と運命の再会!ってすごくない?
…んで、その元気のなさはAちゃん絡み?」
「…そういうとこは鋭いよないっつも。」
深「まあね〜。昨日Aちゃんの名前出したときちょっとおかしいなって思ってた。」
「え、俺そんなに分かりやすかった?」
深「いや?まあだてさんは隣にいたから気付いてただろうけど他はなんも気にしてなさそうだったし?俺だけじゃない?なんせあの中じゃ1番付き合い長いしね〜。」
こういうときのふっかには敵わないわ。
「…あのさ、」
深「ん?」
「今度の休み暇?」
深「今度?…たぶんシフト入ってなかったと思うけど。なんで?」
「…ちょっと聞いて欲しいことがあって。」
深「…ん、そっか。開けときま〜す」
こんな話、誰かに話すなんてあれかなと思ってたけど。
…今回ばかりは俺の中でも気になることがあるし。
深「んでさ、照。」
「なに?」
深「あと5分で休み終わるけど。どうする?」
「…は!?おま、もっと早く言えよ!!」
深「え〜だってもうこのままサボるもんかと。」
「まじで言ってる?」
深「まじに決まってんじゃん!次古典だからどうせ寝るしそれなら気持ちいい方で寝る〜。ちょーお昼寝日和じゃん!」
「…まあ、そうだけど。」
深「いいじゃんもう寝ちゃおうぜ〜」
「…はぁ。もう。」
ふっかの横に並ぶようにして寝転ぶ。
…ごめん、だてさん。あとでノート借ります。
深「ひっさびさじゃんここでねるの〜きもちいい〜」
「もう半分寝てるだろお前。ひらがなに聞こえるぞ全部。」
深「んふ、おやすみ〜」
…まじで秒で寝るじゃん。
「、まあたまには、ね」
だんだん眠気が襲ってくる。
(…どうか、いまは、ゆめをみませんように)
だんだん世界が闇に包まれていきながら、チャイムの音が遠くで鳴っているのを微かに感じた。
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作者名:n | 作成日時:2020年7月6日 8時