《美女と野獣》2 (ページ16)

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渋谷side ページ16

俺はあの後リビングを出て自分の部屋に来た。

俺かてこんな事で怒ったあかんことぐらい分かってる。
でもなんかイライラしてまうねん。

ｺﾝｺﾝ

村｢すばる？入るで」

そう言ってヒナが入ってきた。
俺の目の前に座った。

す｢俺....どしたんやろ」

俺が独り言のように呟いた。
でもほんまはヒナに向けて。ヒナに聞いて欲しくて。

村｢すばる？お前は間違ってないと思うで」

す｢えっ？」

俺は思ってたんと違う返答が来たからちょっとびっくりした。

村｢そらさ1日もどっか行っててどこにいたかもはぐらかされるってそらどこの家でも怒ると思うで？」

す｢うん」

村｢....でもなすばる。お前は男。Aは女。
男にだって言えへんことぐらいある。
男と女の違いはそこなんや。
女はちょっとしたことでも心配して抱え込むんや。
いくら相談しろよなんて言っても実際は出来ひんもんなんや。それは男だって同じ所がある。俺らはそれを理解した上でAに相談しろよって言ってきたんとちゃうんか？」

す｢......」

村｢それをやでAの意見もきかんとあの男は誰やだの
その首のは何ややの聞かれて挙句の果てにはもうええわってそれはないんとちゃうか？」

す｢....俺かてそんなんやりたなかったわ！」

俺は思わず怒鳴ってしまった。それは
ひなが言ってることが正論すぎるから。
俺はなんにも言い返すことができひんかったから。

村｢すばるはさAのこと好きか？」

あまりの急な質問過ぎてびっくりした。

す｢好きや。」

村｢ﾊｯ」

す｢なんで笑うねん！」

村｢それはどっちの好きか分からんけど好きならもっとAを支える方法はいくらでもあるんちゃう？今すばるが自分がいるやった事を間違ってると思えるならそれは謝った方が男やと思うわ。
女の前でも悪いと思ったことは謝る。こんなかっこええ事ないで」

す｢ヒナ....」

おれこーゆー時のヒナの優しさにいつも救われてる。
俺って女のこと分かってる方とか言っちゃってるけど実際肝心なところわかってないやん....。

村｢ほら今はどんな気持ち？」

す｢....はよAに逢いたい。Aを抱きしめたい。」

俺はヒナの話を聞いて冷静になれた。
今すぐAんとこに！

村｢ならもう帰ってくるわほらはよリビング行き」

す｢ヒナありがとう」

俺はそう言ってリビングに向かった。

亮｢すばるくん...」

そう亮に声かけられた時

あ｢....たっ...ただいま」

そう声がした。