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それからはいろんなことを話した。
仕事のこと、過去の恋愛、仲良い奴の話、趣味、嗜好品。
彼女はそれをタブレットに書き込んで。
「大倉さんって、案外純情ですね。」
大「好きになったら一途でいられるタイプ。好感度上がるやろ?」
仲良い奴にはヤスの名前をあげて。くだらないことで笑い合った話をした。
これでひとまず、今日の打ち合わせは終了。
「また次回もよろしくお願いします。」
時間が来ると彼女はそういって荷物をまとめて、足早に部屋を後にした。
連絡先も交換したし、名前も知れたし。
正直、見た目は全然タイプじゃないねんけど。
Aちゃんは見た目はギャル。濃いアイメイクに長い爪は俺の好みとは真逆。
それでもなにかに惹かれてる自分がいて。
お隣さんやったらまたすぐにでも会えるやろうか。
なんて考えながら自販機目指して廊下を歩いてると
誰かの会話が聞こえてくる。
あ、横山くんの声や。
長年の勘は、外れてるわけないやろう。
横山くんも今日打ち合わせやったんやな。
そう思いながら何の気なしに歩いていると、
「、、、わかった。じゃあ22時。ね。」
横山くんとの話し相手の声。
2人の声はだんだん近くなっていって
俺はつい、覗いてしまってん。
そこには廊下の隅で話すAちゃんと、横山くんの姿が。
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作者名:逢碧 | 作成日時:2021年1月17日 16時