罪と罰。《緑》 (ページ26)

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大「そんなの、自分の欲と快楽のためやん。」

俺は正直に、そりゃもう馬鹿正直に。

そういうとAちゃんは大きな目を伏せて

「やっぱりそうですよね、、、」

怒るわけでも、俺を軽蔑するわけでもなくそう言った。

大「、、、人によるやろうけど、大概の人はそうなんちゃう？」

なんとなく当たり障りないようにフォローすると、Aちゃんはリビングに戻ってソファーに座った。

「私、そういう相手がいて。でも、相手は多分なんとも思ってなくて。」

あっ、、そういうことか。

そういう事情があってのこの質問か。

そういって、Aちゃんはつけてる指輪をそっとテーブルの上に置いた。

ほんまに失礼やけど、こういう見た目の子がそんなデリケートな悩み抱えてるのが

俺には可愛く思えて。

どうすればええのかわからんくて、とりあえず隣に座った。

「、、もう辞めたいんです。その関係。」

そういう彼女の横顔に誰かの面影を感じた。

人って、好きな人に似てくるっていうやん？

元カノ？

違うな、、、、。

昔好きだった人？

そういうんでもないな、、、、。

女の人の面影やないねん。

だれやろう。

"大倉！飲み行かへん？"

あ。