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その後も 数日分のご飯を作ってくれて、明日は学校 朝早いらしく22時くらいに帰った。
本当は泊まって欲しかったな…なんて、そんなこと言えるわけもなく。
食器を全て洗い終わって 一息。
そういえば、幽霊さんほんとにどこ行っちゃったんだろう…
一応 家の中を探してみる。
「幽霊さーん…」
「ゆーれいさーーん」
最後の望みで ベランダを見てみた。
「あ……」
そこには 狭いベランダの隅で体育座りになって、俯いている幽霊さん
よかった…変なところに行ってなくて…
「何してんの、こんなところで」
風磨「あ、A……」
私の顔を見るなり ぱぁっと笑顔になる。
「早く部屋の中戻りなよ。」
風磨「勝利は…?帰った……?」
「え、知ってたの…」
風磨「さっき部屋戻ろうとしたらAが勝利と楽しそうに話してたから、入るタイミング失った」
「ご、ごめん…」
なんだ、そういうこと…
でも、別に勝利にはあなたのこと見えないんだから いいじゃん。
霊 何にも感じないって言ってたし、あの人
「もう勝利帰ったよ。」
風磨「そっか…」
「なんかやだ。」
風磨「え……?」
「いつもと違う……やだ!!」
風磨「ちょ、どうした…?」
いつも通りのお調子者の幽霊じゃない。
少し悲しそうな顔をして
少し 元気がない。
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作者名:ゆう | 作成日時:2020年9月29日 22時