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健人「何やってると思う?」





「…人の心、読むとか…?」







すると、少し笑った。






「なんで 笑うんですか…」





健人「いやぁ、みんな同じこと言うんだなって。」






中島さん曰く 心理学部って何してると思う?という質問に百発百中の確率でみんな「人の心を読む」って言ってくるらしい…



でも、そう思っちゃうのは仕方ないよ。


中島さん、すごい不思議な人だし





「人の心読まないんですか?」




健人「そりゃ、人の心を読むなんてそんなの誰も出来ない。その人の考えてることはその人にしか分からないんだから。」





なんだか、難しい話…






健人「心理学って言ってもいろんな分野があるの。

俺は臨床心理士になりたくて勉強してる。」






あ、なんかそれ、聞いたことあるかも……



学校とか病院とかによくいるカウンセラーみたいな人だよね…?





私 高校生の頃、一度だけ 学校に来ていたカウンセラーの女性と話したことがある。


過眠症になって 少し心が病んでしまったとき。






「なんか意外です……」





健人「え?」





「中島さんって人を寄せ付けない独特なオーラがあるので…」




健人「そんなオーラある?笑」





イケメンだけど、ミステリアスというか…



イケメンの男子には キャーキャー寄って集る 女の子がいるはずなのに、中島さんにはそれがない。





健人「Aちゃんも、なんかあったら俺に相談とかしてみてね?」




「…ありがとう、ございます…」





健人「それと、中島さんだなんて呼び方嫌いだな。」





「…え、あ、失礼でしたか⁉ごめんなさい…」





健人「失礼とかじゃなくて、もっと軽く呼んでよ、


健人って、」





「…健人……!?!?」






いやいや、そんな呼び捨てだなんて呼べるわけないじゃん…



年上なんだし、健人って呼び捨て出来るような雰囲気の人じゃないし…








健人「電話番号でLINE登録出来ると思うから、よろしくね?」








そう言って 本を閉じて図書館を後にした中島さん



あ、電話番号…




この前の紙切れのやつ…









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作者名:ゆう | 作成日時:2020年9月29日 22時

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