秘密の姉弟。Ⅱ《黒》 (ページ24)

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それから、中断していた分の遅れを取り戻すために、毎日のようにドラマ撮影していた。

変わったことといえば、フェイスシールドやマスクが欠かせないことぐらいかな、、、

蓮は滝沢歌舞伎の稽古もはじまり、忙しさを増していた。多分休みもないだろう。

そして今日も撮影していた時のこと。

蓮「すみません、、ちょっと、」

『え、、大丈夫、？？」

スタッフ
「目黒さん、大丈夫ですか？」

蓮「はい、、、大丈夫です、、あっ」

『ねえちょっと、、フラフラじゃん、、、って顔色わる、、！』

蓮「大丈夫、、」

スタッフ
「監督に確認してきます！！」

控室には2人きり。

『蓮、大丈夫？？ちょっと寝転んでよっか』

蓮「ありがとう、」

ここ最近の蓮はハードなスケジュールだった。

午前中に歌舞伎の稽古、午後から夜遅くにかけてドラマ撮影。

いくら何でも休みが少なすぎた。

でも蓮はいつも気合で乗り切っちゃうからなぁ

ガチャッ

監督「目黒くん大丈夫？」

蓮「あ、すみません監督、、ちょっとフラっとしただけなんで」

監督「このご時世だし、体調悪い中撮影させてあげられないんだよね、、、今日は撮影中断しよう」

蓮「でも、それじゃ僕のせいで」

『今日はもう帰って休んだほうがいいよ、、目黒くん』

監督「ちょっと他のスタッフにも伝えてくるよ」