降参。 ページ22
「ここ…やっぱりお墓だわ…」
帽子が落ちていた敷地はやはりお墓がある場所だった。
勝手に入っていいものか悩んだけれど…
なんだか温かい雰囲気のその場所に、一言お詫びを添えてお邪魔した。
これだけ取ったらすぐに立ち去りますので…
「よっと…」
帽子を取ろうとしゃがみこんだ瞬間に…
いつもそれを痛いほど感じていた温かさが私を覆う。
振り向かなくても分かっている。
それは…
DH「A…」
「…ドン、へ？」
DH「…うん、ドンへ」
ドンへ…
やっぱりドンへだ…
この温かさ。匂い。抱きしめられた時の感触。
全てが私に焼き付いて離れない。
一番…感じたかった温かさ。
―――それでも…一番逃げたかった温かさ。
DH「アボジ、カムサハムニダ」
「・・え？」
DH「ここ…父さんのお墓なんだ」
「…ドンへの、お父様の…？」
DH「うん…」
そっか…
ここが温かく感じたのは、ドンへのお父様が居たからなのか…
そう思うと、一瞬にして緊張が薄れていた。
もう私に残っているのは…ドンへの温かみしかない。
最初から、そういう運命だったのね…。
私の降参だわ…
ドンへのお父様、ありがとうございます。
もう…ドンへから離れません…
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Mey(プロフ) - キキさん» 作品を読んで頂いてありがとうございました。これからもがんばる活力にしたいと思います！ (2013年8月6日 5時) (
レス) id: 0931b5a3f7 (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - 最後まで一気に読ませて頂きました！ドンへとくっついてくれてよかった〜と思ってますwドンへ編とヒチョル編に分かれるのはすごいいいですね！素敵な小説に出会えてよかったです♪ありがとうございました！ (2013年8月5日 23時) (レス) id: d22a036eca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mey
| 作成日時：2013年4月19日 14時
