失礼します。 ページ21
ビックリした。
ここがドンへの生まれ故郷だなんて…
「よくドンへくん、学生時代にうちに食べに来てたのよ」
そのおばさんの一言で血の気が引くようだった。
彼から逃げるように飛び出してきたのに。
たどり着いた先が彼の生まれ故郷だなんて。
その食堂を飛び出ると、目の前のバス停に丁度バスが止まったのを良いことに
そのバスに乗り込んだ。
どこが行先かも分からないのに…
辿り着いたのは高台にある展望台。
そこからはよくこの街を見渡せた。
ここが…ドンへの生まれ育った町…
海が本当に綺麗だ。
こんなところで育ったから…あんなに綺麗なドンへが生まれた…
物思いに耽っていると、一瞬強い風が私を吹き付けた。
「あ・・・帽子！」
その風にあおられ私の帽子が宙に舞った。
それを追いかけるように、私も小走りでそちらに向かう。
「あ…」
どうしよう…
あんなところに帽子が落ちている。
そこはあまり部外者が踏み込んではいけなさそうな場所だ。
でも…
誰も見てないよね…
「ごめんなさい。失礼します」
ここにはいない誰かにそう告げると、私はそこに足を踏み入れた。
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Mey(プロフ) - キキさん» 作品を読んで頂いてありがとうございました。これからもがんばる活力にしたいと思います！ (2013年8月6日 5時) (
レス) id: 0931b5a3f7 (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - 最後まで一気に読ませて頂きました！ドンへとくっついてくれてよかった〜と思ってますwドンへ編とヒチョル編に分かれるのはすごいいいですね！素敵な小説に出会えてよかったです♪ありがとうございました！ (2013年8月5日 23時) (レス) id: d22a036eca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mey
| 作成日時：2013年4月19日 14時
