美味しい恋の作り方【stxxx】

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あの子(君の彼女) は 私 。

私(君の幼馴染み)は あの子 。


さとみくんは勘が鋭いから、下手をするとバレる 。
さっきも一瞬、危なかった 。
これだから気は抜けない 。


でも、大丈夫 。上手くあの子になれてる 。

計画は順調に進むはず 。



「...そういえばA、まだ目、覚めないらしいね」


「そうなんだ......あのね、私...実は、」



あの子なんて...嫌われればいい

早く別れてしまえばいい

私が被害者になれば...



「Aも勿論心配だけど、何よりお前が無事で良かった
よ 。...てか、自分の身を呈してAを助けにいくとか
お前ってほんと馬鹿」



頭に温もりを感じた 。

顔をあげれば、見たこともないほどの優しい微笑みが
そこにあって 。


ひゅ、と息を飲んだ

...やめて



「さとみ、」



言わなきゃ

あの子を悪役にして別れさせなきゃ

なのに 。


細めるアメジストの奥には溶けてしまいそうな
ほどの熱情

頬を桃色に染めて、うっとりと私を見つめる彼は...



..あぁ

こんなの、ずるい



「...そんなところが、好きなんだけど」



どんなにベリー(嘘)を飾っても

貴方は選んでくれない(あの子には敵わない)のね


.



以前投稿しましたが、個人的に納得いかなかったので
書き直させていただきました 。



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