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「Aちゃん...は、病気持ち、なんですか?」
ある日の夕暮れ
夕日を浴びて橙色の光を帯びる彼女に
そう訪ねた
まだ受け入れられないと 、彼女との間に見えない壁を作って
うずうずと様子を伺っているような臆病な僕は情けなくも呼び
慣れない彼女の名をたどたどしく口にする 。
気になっていた
もし、...もしも 。
僕と同じ
なんでそんなにきらきらしていられるのか
何故何の不安も持たず明日を待てるのか
同じ筈なのにどうしてこんなにも僕と違うのか
それがどうしても知りたかった
彼女というのは僕にとって
実に羨ましいもので、けど同時に憎たらしいもので
彼女のようになれたらと強く切望するほど憧れる
矛盾ばかりを生む不思議な存在 。
この病院へ毎週僕を訪ねてくる彼女
決まってそれは週末で 。
身内の誰かが病気で毎日通っているのか
はたまた自分が病気なのか...
兎に角、謎だらけの彼女の素性を知りたかった
それでもし、本当に病気持ちだったとして、
本当に人間なのかと疑うほど綺麗過ぎる心を
持つ彼女に粗があるのならば
結局同じじゃないかと
僕は間違ってないと
嘲笑ってやりたかった
「___ううん、私は違うよ」
鈴の音のような声が静まり返ったこの部屋に
やけに響いた気がした
はっきりと聞こえたのは、否定の言葉
此方をじっと見つめる彼女の瞳は
限りなく透き通っていて
___絶句した
「へぇ...そう、ですか」
「...お父さんが病気でね 。」
「それ...、重い病気なんですか?」
「...うん 。でも、私は絶対治るって信じてる 。
だから大丈夫!」
「...、」
___何が、何が大丈夫なんだ
何でそこまで信じられる...?
分からなかった
ひねくれた僕には到底分かるはずもない考えだった
だって、治る確証もないというのに何故そこまで
はっきり言いきれる?
無意識にギリリと歯を噛み締める
彼女はそんな僕の様子気付いたのだろう、此方をちらりと見て
困ったような顔をする
「どうかした...?」
「...いえ、別に」
僕は、何を期待していたんだろう
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水森千紗 - 月餅さん» こちらこそです〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!続き!頑張ってください!!! (2021年9月26日 7時) (レス) id: 1f7aa92db8 (このIDを非表示/違反報告)
月餅(プロフ) - 水森千紗さん» いえいえ(*´-`) これからも本作品をよろしくお願いします (( (_ _*) (2021年9月25日 23時) (レス) id: f3182ca5ac (このIDを非表示/違反報告)
水森千紗 - 夜遅くになってしまって申し訳ないです・・・。でも、これからも見ていかせてください!!!! (2021年9月24日 21時) (レス) id: 1f7aa92db8 (このIDを非表示/違反報告)
月餅(プロフ) - 水森千紗さん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです(*´∇`*) (2021年9月24日 18時) (レス) id: f3182ca5ac (このIDを非表示/違反報告)
水森千紗 - 初コメ失礼します。すごく心に刺さる作品で、素敵だと思います!!続き楽しみです!! (2021年9月23日 21時) (レス) @page5 id: 1f7aa92db8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月餅 | 作成日時:2021年9月15日 19時