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14.桃瀬先輩 ページ17

.



「..き......て...」


...ん...?


微かに声が聞こえ、意識が戻った私は
瞼をゆっくりと開く 。


薬品の匂い...あれ?保健室ってこんなに薬品の匂い強かったっけ...


まだ視界も頭の中もぼんやりと霞む中、
目を凝らしてみると私を呼んでいたのは





「...目、覚ました、!?」





うるうると潤んだ目を驚いたように丸くし、目が合うとほ、と安心したように微笑んだ青色の彼だった 。



「..ぁ、あの...私...」


「A...っ!!」



いまいち状況の分かっていない私を横目に
ぎゅっ、と抱き付いてくるころんくん 。

私は目をキョロキョロと必死に動かすとやはりここは保健室ではないことに気付いた 。


ここ、病院だ...



「心配したよぉ"っ、ぅ"っひぐっ..Aが大変な目に遭ってたなんて思わなかった...」


「こ、ころんくんちょっとま、」


「図書室を偶々通りかかったらさとみくんが先生を大慌てで呼んでてっ、それで僕何があったんだろうって思って入ったらAが頭から血、流して倒れてて...!」



あ...、そうだった、桃瀬先輩、

桃瀬先輩が来てくれたお陰で私...



「こ、ころんくん桃瀬先輩は?私、先輩が来てくれたお陰で助けられたから、お礼しなきゃ」


「あー全然大丈夫だよ 。Aちゃん」


「大丈夫じゃない、今すぐっ.....え?」


ば、とベッドから起き上がると後方にはけらけらと笑う桃瀬先輩本人がいて 。

さらりと柔らかそうな桃色の髪を揺らしながら近付いてくると私のベッドの空いているスペースに腰をかけた 。



「無事で良かったよ 、Aちゃん?」


.

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月餅(プロフ) - カレカノさん» ありがとうございます...!!( ;∀;) (2021年9月23日 14時) (レス) id: f3182ca5ac (このIDを非表示/違反報告)
カレカノ - 更新、待ってます!この小説好きです! (2021年9月22日 17時) (レス) @page37 id: cdb95f15bb (このIDを非表示/違反報告)
月餅(プロフ) - momoさん» ありがとうございます!亀更新ですが何卒...!(´;ω;`) (2021年9月15日 11時) (レス) id: f3182ca5ac (このIDを非表示/違反報告)
momo - とっても面白くて好きです! (2021年9月14日 18時) (レス) id: db4549755e (このIDを非表示/違反報告)
月餅(プロフ) - ひかるさん» ありがとうございます(*´∇`*) (2021年8月27日 21時) (レス) id: f3182ca5ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月餅 | 作成日時:2020年9月26日 19時

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