虎視眈々【 青/桃 】

11.最悪だ ページ14

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「...」



あの子の帰りを待ってる間に言われた通り運んできた荷物の整理をする 。

無表情で作業するが、今現在私の脳内はパニック状態に陥っていた 。



「......」


「...ﾋｿﾋｿ」



図書室には何人か女子生徒がいて、こそこそとこちらを見て何か話しているのだ 。

向けられる視線でなんだか息苦しくなって、ぐるぐると目が回りそうになる 。

どうしよう...

あの子、早く戻ってきてくれないかな...


コツコツ



「....！」



音を立てて女子達が歩いてきた 。

...お願いします

私に話しかけないで...








「ねぇ、あなたが白樺さん？」


「...っはい」



あぁ



「ふぅん...」



ドンッッ



「痛..っ」


「なぁんだ、全然可愛くないじゃん」



私、馬鹿じゃないの

こうなるに決まってるじゃん



「最近調子のってるみたいだけど...、まさかこうなる覚悟は出来てたんだよね？」



ドカッ



「...ぅっ」




「ころんくんに近づくんじゃねぇよ」




最悪だ




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