10.いちごのおうじ ページ13
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「白樺さんっ、ちょっとこれ運ぶの手伝ってくれないかな？」
「うん、いいよ」
昼休み 。
同じ委員会の女子にそう声をかけられ、私は直ぐに了承をした 。
暇だったし、なんだか断れなかったのだ 。
それに確か、この子はころんくんと同じクラスでとても人当たりの良い子だ 。
以前委員会の仕事で困ってた時に助けてくれたことがある 。
...大丈夫 。
「あの、これどこまで運ぶの？」
「えっとね、図書室かな？ごめんねー少し遠いから手、疲れてきちゃった？」
「いや、大丈夫だよ」
明るい笑顔で、でも困った様に少し眉を下げて
「ありがとね」と言ってくれるこの子は、きっと悪い子じゃない 。
仲良く、してくれるかな...
「ねぇねぇ、白樺さんは、最近ころんくんと一緒にいるらしいけど、付き合ってたりするの？」
「..えぇ？ち、ちがうよ！」
少し意地悪そうな表情で聞いてきたこの子に、慌てて否定する 。
すると「えー」と不満そうに頬膨らませたこの子は、直ぐに明るい笑顔に戻って言った
「...白樺さんって、可愛いんだから、気を付けなよ？」
「...かわ..！？」
「はははっ、そういう反応とか可愛いじゃん 。..ほら、肌も綺麗だし髪もさらさら 。なんと言っても整った顔してる 。こりゃころんくんが見逃すわけないよねー」
「..そうかな..」
自分の容姿なんて今まで親くらいにしか褒められたことなかったから、少し恥ずかしい 。
「.....もう一人の王子にも狙われるかもね、あの人の好みそう」
「王子...？」
「え、知らないの..？この学校には６人の美形男子がいて、そのあまりのかっこよさと人気ぶりに皆が"苺野高校の王子"略して"
「そう、なんだ...」
だからころんくんはあんなに人気なのか...
すとぷり...
..聞いたことはある。
女子がそう呼んで話してるのを聞いたことはあるけど、ずっとアイドルグループか何かかと思ってた
「それで、そのもう一人の王子って？」
「あぁ、...先輩なんだけどね 。かっこいいよ 。名前は、桃瀬さとみ 。」
桃瀬、さとみ...
どんな先輩なのかな？
「...あ、やっとついたね 。中入ろー」
「うん」
ガラガラ..
「.....よしっ、じゃあ私は残りのやつ持ってきちゃうから、白樺さんはここで整理してて」
「分かった」
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月餅(プロフ) - カレカノさん» ありがとうございます...！！( ；∀；) (2021年9月23日 14時) (
レス) id: f3182ca5ac (このIDを非表示/違反報告)
カレカノ - 更新、待ってます！この小説好きです！ (2021年9月22日 17時) (レス) @page37 id: cdb95f15bb (このIDを非表示/違反報告)
月餅(プロフ) - momoさん» ありがとうございます！亀更新ですが何卒...！(´；ω；`) (2021年9月15日 11時) (レス) id: f3182ca5ac (このIDを非表示/違反報告)
momo - とっても面白くて好きです！ (2021年9月14日 18時) (レス) id: db4549755e (このIDを非表示/違反報告)
月餅(プロフ) - ひかるさん» ありがとうございます(*´∇｀*) (2021年8月27日 21時) (レス) id: f3182ca5ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月餅 | 作成日時：2020年9月26日 19時
