【ナンバカ】僕の日常 (ページ3)

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第２話　１６８番逃走ページ3

ハジメ Side

なんなんだよ！？独房じゃねえって知ったら突然逃げ出しやがって・・・

そんなに、人と一緒にいるのがいやなのか・・？

っていうか、地味にはえぇな！！！

ハジメ「おい！１６８番、とまれ！」

『嫌だ嫌だ嫌だ！！』

ッチ

とまる気はなしかよ

少しイラつきながら走っていると、向こうから大和と星太郎が歩いてきているのが見えた

いいところに来た！

ハジメ「おい！大和、星太郎、その囚人つかまえろ！」

大和も星太郎も１６８番を捕まえようとするが、１６８番は２人の間をスルリとぬけていく

ッチ、なんて、すばしっこいやつだ・・・

すると、１６８番の動きが止まった

ハジメ「！？」

なんだ？看守室の方をじっと見て・・・

まあ、あいつが止まっている今がチャンスだろう

そう思って１６８番をつかもうとした・・・そのとき

『うわあぁぁぁっ！ね・・猫！？』

突然、１６８番が叫んだ

は？猫？

九のことか？

１６８番は九をだきしめると嬉しそうに笑った

さっきまでとは別人かのような笑顔しやがって

だが・・・

いきなり逃げて、無事でいられるとはおもうなよ？

ゴンッ

『いだっ！なにすんだよ！』

１６８番は涙目でこっちをにらんでくる

ハジメ「うるせえっ、いきなり逃げ出してんじゃねえよ！」

俺がそう叫ぶと１６８番は、ハッと思い出したかのように逃げ出そうとした・・が俺が掴んでいるからジタバタしているだけだ

はぁ・・こいつ・・忘れてたのかよ

また、１６８番は嫌そうな顔で下をむいてる

なにが、そんなにいやなんだ？

そんなことを考えながら俺は１６８番をひきずって１３房へと向かった

『・・・い・・・・・おい！』

ハジメ「あ？」

『く・・・・・くる・・し・・・・』

俺が掴んでいた１６８番はくるしそうにジタバタしていた

ハジメ「あっ・・・わり・・」

いつも１５番をひきずってるなれで・・・

『・・ゴホッ・・引きずるは・・・ゴホッ・・ないだろ・・』

ほんとにもろいな・・

こいつは・・・

男かってぐらい腕も細いし、身長も低いしな・・・