及川という花は枯れた。

彩音の過去〜悪魔が悪魔になるまで〜 ページ14

ミレです！暇です！なんか良いことないかな…。
………………………………………………………
「きゃああああああああああ！」
私が叫ぶと先生やクラブの子達がすぐに駆けつけてきた。
「どうしたの！？」
「うぅっ、うぇっ…○○ちゃんが…私のこと嫌いって言って…私の髪の毛切ったぁ…」
私は散々練習した嘘泣きでみんなを騙した。
「なんですって！？○○さん、どういうこと？」
「え、あの…違う…」
「違くないもんっ！○○ちゃん、私の髪の毛切ったじゃん！ホラッ！」
その数日後、その子は学校に来なくなった。そして私は念願のセンターに選ばれ、大会でノーミスで踊り切り、楽しかった小学校生活の幕を閉じた。
そして中学に上がり、かなめという女の子に出会った。彼女は挙動不審になっていて私が話しかけたのが始まりだった。
「ねぇ、どうしたの？」
「ひゃうっ！」
「え、なに？どーしたの？」
「え、あ、ごめんなさい…ちょっと、緊張してて…」
「え〜？大丈夫だよぉ〜」
私は優しい口調でそう言って次第に仲良くなった。
そんなある日、私はまた、誰かを潰したい気分になった。
(潰したい…誰かの人生をめちゃくちゃにしてやりたい…っ！そうだ、かなめ、かなめにしよう…！)
私がこう考えたのがかなめの性格を変える始まりだった。

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