笑顔

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俺はそれからというものニット帽を
被って生活していた 。




手が痺れて字を上手く書けなかったり 、
足が痺れて上手く歩けなかったりなど
副作用が増えた 。




でも俺は毎日 辛い副作用と闘ってた 。




あの輝かしいステージに立てる日を願って 。




それなのに 、




医「山田さん 、少しお話いいですか？」




「はい 。」




嫌な予感しかしかなかった 。




その日 、ちょうどみんなは全員での仕事で
誰もいなかった 。




医「この前の検査結果から抗がん剤は
あまり効いておらず 、むしろ進行していました 。

そして頭の方の腫瘍も取り除くことは
無理だと判断しました 。」




嘘だと 、信じたかった 。




医「もって 、9ヶ月かと ... 」




“ もって9ヶ月 ”




9ヶ月？




俺はもう生きれないの？




あのステージには立てないの？




大好きなメンバーを同じ目線で見れないの？




JUMPの活躍を 、この目で見れないの？




医「それでも治療は続ける方向でいいですか？」




「その方が 、長く生きれるかも
しれないんですよね 、」




医「はい 。」




「それじゃあ 、お願いします 。」




医「わかりました 、失礼します 。」




ｶﾞﾗｶﾞﾗ




俺 、死ぬんだね 。




ｶﾀｯ




ベッドの横に置いてあるフォトフレームを取る 。




中にはJUMP9人楽しそうに写っている写真 。




もう9人で笑いあえないんだね 。

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