1 ar × ym ページ1
ar side
＿＿＿＿
ドタドタドタ、と廊下を駆ける音が響く。
俺は思わず溜め息をついて、大声を出した。
「もー、山田戻って来てよー！！」
.
山田をベッドに押し倒した、そこまでは良かったんだけれど。
ちゅ、とリップ音を響かした瞬間、
『ぇ、ぁ、むり〜っ…！』
なんて言って、無理矢理ベッドから逃げ出して。
それで冒頭部分に戻る。
いつまで経っても、山田の恥ずかしがり癖は直らない。
まぁそれはすっっっごく可愛いし、俺特なんだけれど。
俺の俺が反応してるんだよ……焦らされると燃えちゃうタイプなんだよ……
少し荒れたベッドを整えていると、ドアが ｷｲｨ… と鳴って。
「だいちゃ……」
「おかえり、山田。もう大丈夫？」
優しく聞いてあげれば、顔を真っ赤に染めて、ｺｸﾝ と頷いた。
あー、かわいい……最後まで我慢できるか不安だ。
ドアにしがみついていた身体を引き離し、再びベッドへと押し倒す。
無防備に少し開いた口の間から、舌を侵入させ、山田のと絡める。
あくまで優しく、気持ち良く思えるように。
「っちゅ……ふぅ、ん、んぅ…ッ」
経験の少ない山田はされるがままで、苦しそうになってちょっとしたら止めてやった。
これでも随分手加減してるんだけどな……
「……んッ。ふは、山田 真っ赤じゃん。可愛いよ」
「っ、だいちゃ…ぁ…」
余程恥ずかしいのか、瞳をうるませて唇を噛んでいる。
加虐心を擽られるような姿…
っあー！可愛いすぎんだろ！！
……まぁ、“可愛い” って言われるのに弱いってのは、随分前から知っていたけれど。
こんなにも可愛いのにね。まぁそんなところも好きだ。
.
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作者ホームページ：http// 作成日時：2018年1月27日 21時
