生活114 ページ18
中島side
最近、仕事中でもプライベートでも、リスカをしてる右腕を摩るようになった。
これは、一種の欲求不満ってネットに書いてあったなぁ。
ほぼ無意識でやってるんだけどね。
それに、何かまた言われてるんじゃないかって思うと怖くて、外に出歩けなくなった。
ただただ、怖かった。
周りの目も怖くて、俺の居場所なんてこの世界に存在しない気がしていた。
撮影でも、スタッフさんが何かコソコソと話しているのを見る度に、俺のことを言われてるって思うようになって。
何より、話さなくなったし、趣味で、1番身近なカメラに触れなくなった。
今まではメンバーの写真や、綺麗な景色をどこでも撮れるように持ち歩いていたのに。
人ってここまで変わるんだって、自分で笑っちゃうよ。
そんなことをぼーっと考えてると。
ｺﾝｺﾝｯ
部屋のドアが叩かれる。
ここは寝たふりかな。
そう判断して、ベッドに転がる。
大「裕翔…？入るよ…」
そーっと入ってきたのは大ちゃん。
俺に何のよう…？
大「裕翔…？寝てるの？」
裕「…………」
ボスっと衝撃が来て、大ちゃんのいい香りがしたから、きっと隣に座ったんだ。
大「俺さー。裕翔って頑張り屋さんだなーっていっつも思う」
え……？
大「ほらー。数年前まで、山田とは敬遠の仲ってゆーかさ…でも今はもう仲良しだろ？それって、裕翔が努力してるからなんじゃないかな」
俺の…努力…
大「メンバーはみんな知ってるよ。裕翔がメンバー想いで仕事に対して真面目で。JUMPでは珍しいってかさ(笑)口悪くないし(笑)」
思わず笑ってしまいそうになる。
大「だから、知念にあんな事、言わないと思う。だから知念、驚いてた。どんな事情があろうと、あんな事言っちゃいけないって、裕翔が1番分かってるはずだよね？」
大ちゃんの言葉が胸に刺さる。
大「俺さ、こんなだし、バカだし、チビだし、頼りないかもしれないけどさ、一応BESTなんだぞっ。裕翔より、2歳もお兄ちゃんなんだからなっ。だからさ、もしもの時は、俺にも頼って？な？」
頼る…
久しぶりに聞いた。
大「じゃ、また来るな」
大ちゃんは最後、俺の頭を撫でて部屋を出て行った。
俺は大ちゃんの言葉をしばらく考えていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 205人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
優子 - 読みました。JUMPのコンサートにNEWSのメンバーが観に行ったみたいだね。続きが気になります。 (2017年4月4日 7時) (
レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。Wゆうや君と貴久君と慧君とカラオケに遊びに行ったみたいだね。仲良くなれたみたいだね。 (2017年3月17日 7時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
伊野田有加(プロフ) - 優子さん» 優子さん、ありがとうございます！ (2017年3月7日 23時) (レス) id: f10ebf5cd5 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。宏太君と涼介君と慶ちゃんトマトが苦手みたいだね。 (2017年2月11日 14時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
伊野田有加(プロフ) - 光愛さん» リクエスト、ありがとうございます！Ya-Ya-yah良いですよね…！私も大好きなんです！！是非書かせてくださいっっ！ (2017年1月23日 23時) (レス) id: f10ebf5cd5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：伊野田有加 | 作成日時：2016年9月11日 10時
