Share House __《 ち び ー ず 》 ２

# 60 ページ31

涼介「でも、そんなにセナのこと嫌ってやらないで？」



……なんで。



どーしてセナさんを庇(かば)うの？



セナさんとはもう別れてるんだよね？



もう好きじゃないんだよね？



心の中は、嫉妬と疑問でぐちゃぐちゃ。



「なんで……セナさんを、庇うの、？」



涼介「あー見えても、セナも結構人想いだし」



涼介くんは、苦笑いしながらセナさんを庇い続ける。



「だって、セナさん明らかに私の事嫌がってたでしょ？」



顔が熱くなっていくのが、自分でも分かった。



涼介「……そ、それは……」



涼介くんが悪いわけじゃ無いのに。



セナさんへの嫉妬心が、収まりきらなくて。



「……セナさんの事、まだ好きなんでしょ」



思ってもないこと、口走ってしまって。



涼介「……好きじゃないよ、、。」



「もう、いいよ。私は大丈夫だし」



言ってしまったら、もう後には引けなくて。



「セナさんの所、戻ってあげたら？また怒るよ、セナさん」



涼介「違う。……話、聞いてよAちゃん」



頑なに否定してる涼介くんを、ムリヤリ部屋から追い出す。



「私はもういいから」



一言だけ告げて、部屋のドアを閉めた。

作 者　＃. SIX→←# 59

ラッキーJUMP

山田涼介

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