Story 46 ページ48
HCside
病院で手当てを受けている間、俺は上に怒鳴られていた。
自分を大切にしろとか、警察呼べとか…
ホント分かってねーな。俺たちのことなんかほったらかしのくせに。
「大事に至らなくてよかったな、ヒチョル」
「フン」
確かに俺は手の平だけだ。
でもAは腹をやられたんだ。俺のサセンのせいで。
申し訳なさすぎる。一生引きずってくだろうなぁ、俺。
「俺もいたのに…不甲斐なくてごめん」
「別にお前が謝ることじゃねぇよ、ジョンス」
「でも…」
「いいから」
キュヒョナがずっと頭を抱えてる。
ジョンスが傍にいようとしても、一人にしろと言ってきたらしい。
「ヌナ…大丈夫だよね」
「いなくなっちゃったりしないよね…」
「ヌナにそんなことを思わないでください」
「ご、ごめん…」
すごい剣幕でウニョガを睨みつけた。
「キュヒョナ、他の弟に当たるくらいなら俺に当たってくれ」
「すいません…ヒョン」
「家族に対してそう思うのは普通だ、お前は間違ってない」
誰だってそう思うはずさ。
俺だって家族に向かって悪い風に言われたら、黙っちゃいない。
真っ先に手が出るだろうな。
「ヒョン」
「なんだ」
「ヌナについててくださって、ありがとうございました」
「止せよ、頭上げろって」
「ヒョンがいなかったら…ヌナ、今よりも危なかったと思うんです」
危ない危なくない以前に、俺は女に怪我させてしまった。
しかも目の前で。止められたはずだったのに、俺は完全に止めることが出来なかった。
「ヒョンのことですからきっと自分を責めてると思いますけど、自分を責めないでください」
俺の手を握った。
巻かれた包帯に、キュヒョナの涙がにじんだ。
「ヌナがいなくなるのはいちばん嫌ですけど、ヒョンがいなくなるのも、俺は嫌なんです」
ギュッと腕を背中に回してきた。
キュヒョナが震えているのが分かる。
怖かったよな…きっと。
「手術が終わったら、ヌナの傍にいてあげてください」
「俺が？お前じゃねぇのか」
「俺じゃだめなんです、ヒョンがいてあげてください」
「分かった」
「ありがとうございます…それと」
「なんだ、まだあるのか」
「手術が終わるまで、このままでいさせてください…」
「ああ…」
早く終わらねえかな、手術…
ずっと赤いランプを見つめるのは嫌気が差してくる。
待ってるキュヒョナが可哀想だ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーパーソン
キム・ジョンウン
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まゆまゆ(プロフ) - サセン、恐いですよね。大切に思う気持ちは同じなのにエスカレートしすぎてその行動が大切な人を傷つけることに気づかないなんて。歪んで見えるけど彼らにはそれが愛の形なんですね。とはいえサセンに傷つけられる人が減りますように… (2017年4月11日 2時) (
レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ヒニム(プロフ) - 評価お願いします。コメントもお待ちしてま〜す。 (2017年4月10日 0時) (レス) id: 1a0dbee0cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒニム | 作成日時：2017年4月1日 23時
