Story 44 ページ46
LTside
「キャーッ!」
スタジオを出たら、悲鳴が聞こえた。
キュヒョナはすぐに走り出した。Aの声だって。
「ヒョン!」
「A!」
ヒチョルの前には、ナイフを持った男が立ってた。
Aのサセンだ。
「ヌナ!!」
「来ちゃダメ!」
そんなこと言ったって…
どうして誰も助けてくれないの?
どうして見てるだけなの?
どうしてヒチョルだとか、Aだとかって言って呑気なの?
「俺が相手する、お前は逃げろ」
「どうしてよ!あなたが逃げて!」
「ヒチョル!!」
男がヒチョルに向かって走ってきたから、俺は出せる限界の声で叫んだ。
キュヒョナは手で顔を覆っている。見たくないんだ。
「ッ…く」
「なにしてんのよ!」
「早く逃げろって言ってんだろ…ッ」
ヒチョルが思いっきり、ナイフを掴んでいた。
握った手からはボタボタと真っ赤な血が垂れている。
「う…ッ」
「ッチ」
サセンは舌打ちをし、ナイフを放した。
ヒチョルはそのまま地面に膝をついた。救急車呼ばなきゃ!
「あッ!」
そして、今度はカッターを取り出した。
「まだ諦めてねぇのかよ…」
ヒチョルの額には汗が滲んでいる。
キュヒョナが救急車を呼んでる。他の弟たちもわらわらと集まってきた。
「った!」
カッターがAの頬を掠めた。
「これで、俺がどれだけお前を愛しているのか、分かったか」
「こんなのファンのすることじゃないわ!ヒチョルシに謝ってください!」
「そんなにこの男がいいか?」
「それ以上こいつを近づくな…」
また、Aに向かってカッターを振り上げた。
俺は思いっきりサセンに体当たりをした。
そのおかげでカッターはとんでいった。
「よくも大切な弟と、友達を傷つけてくれましたね…あなた」
「俺はお前の弟じゃねぇし…」
俺は馬乗りになった。
自分でもこんなに怒ったことがないかもしれない。
「二度と近づかないでください」
「ヒョン!!」
イェソナの声に気づいて振り返ったときには遅かった。
Aが別のサセンに刺されていた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーパーソン
キム・ジョンウン
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まゆまゆ(プロフ) - サセン、恐いですよね。大切に思う気持ちは同じなのにエスカレートしすぎてその行動が大切な人を傷つけることに気づかないなんて。歪んで見えるけど彼らにはそれが愛の形なんですね。とはいえサセンに傷つけられる人が減りますように… (2017年4月11日 2時) (
レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ヒニム(プロフ) - 評価お願いします。コメントもお待ちしてま〜す。 (2017年4月10日 0時) (レス) id: 1a0dbee0cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒニム | 作成日時：2017年4月1日 23時
