探偵の相棒は黒猫少女【名探偵コナン】

story 40　風邪 ページ48

その日から数日後、犯人はほぼ100％西田組と確信した私達はもう一度あの倉庫に行き、証拠を探すことにした。そして今日がその日だった‥‥‥‥‥‥のだが‥‥‥‥









あ「＿＿＿＿ｺﾞﾎｯ ｺﾞﾎｯ‥‥‥ぅ〜〜頭痛いぃ‥‥」



新「珍しいよな、Aが風邪なんてよ。オメーそーゆーの強そうなのにな。」




　そう、なんとも情けないことにこんな日に体調を崩しましたハイ。



　ホント、なんでこんな日に限って風邪なんか‥‥‥あっちの世界でもめったになんない健康人だったのになぁ……



あ「ｹﾎｯ‥‥ご‥‥めん新一、今日の倉庫に行く予定‥‥‥明日とかだめ‥‥かなｹﾎｯｹﾎｯ‥」



新「‥‥‥いいよ、今日俺一人で行ってくるから。オメーはおとなしく寝てろ。その様子じゃ明日も無理そうだしな。」



あ「え‥‥‥でも「いいからおとなしく寝てろ！」‥‥はい」



　正直とてもへこんでいる。ここまできて最後のパズルのピースを見つけにいけないなんて‥‥‥悔しいしか言えない。



　そんな私の様子を見て新一は一つため息をはいてから、ﾎﾟﾝｯ‥‥と私の頭に手をのせた。



新「その代わり、俺がちゃんと証拠見つけてくっからよ‥‥‥安心して寝てていいぜ。」



　ﾆｯと笑う新一に私はただうなずくことしか出来なかった。



　ｽｯと頭から手を離しドアの方に歩いていく新一の後ろ姿に‥‥‥なぜか寂しさや悲しさに近いものを感じる。







あ「し、新一！」



新「ん？」



あ「あ、いや‥‥‥なんでもない‥‥」



新「？‥‥‥そうか‥‥なんかあったら母さんに言えよ。下にいるから。」



　んじゃ、行ってくる、そう言って新一はドアの向こうに消えた。









　なぜ彼を引き止めたのか、その時は分からなかった。









　けど‥‥‥この後起こることを予期していたのは確かだったと思う。

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