story 31 相棒 ページ39
____と、まぁこんな感じで現在杯戸町。しかもつい最近殺人が行われた犯行現場。
あ「どーしてこーなった。」
新「ん?何か言ったか?」
私を連れてきた当の本人は現場捜索に夢中のご様子で、連れてきた理由を全然教えてくれない。さすがにイライラしてくる。
あ「だーかーらー、何で殺人現場に不法侵入してまで新一のお供をしなきゃいけないのって聞いてんの!!!」
そう、私達は警察が張ったであろう黄色い立ち入り禁止のテープを普通に越えてきてしまったのである。見張りの警官も現場検証が終わってしまったのか、一人も見当たらなかった。
新「何でって‥‥昼でのオメーの洞察力、素直にスゲェと思ったからだよ。
出された形を違う角度から見て違和感を感じられる、なかなかできることじゃねーよ。」
新「オメーを連れてきたのは、その洞察力が現場でも何かを見つけることができるんじゃねーかと思ったから。理解してもらえたかな、ワトソン君?」
あ「帰る。」
理由は分かったけど、最後のにカチーンときたので出口の方に歩き出した。が、腕をつかまれ止められてしまった。
あ「なに?私はワトソンでも、助手でもないんだけど?」
新「冗談だよ、悪かったって。そんなに嫌いか?ワトソンって。」
あ「別に、ワトソンは嫌いじゃないけど、助手ってことと、新一の上から目線のセリフにムカついただけ。」
あ「私は誰かの下につくとかあんま好きじゃないの。だから新一の助手にはならないよ。」
そう言うと新一は顎に手を当ててお馴染みの考えポーズをとった。そしてしばらくしてじゃあ、と口を開いた。
新「じゃあ、"相棒"ならいいんだな?」
‥‥‥‥なんてニヤリと口角を上げて言い出すもんだから思わずへっ?って変な声が出てしまった。
新「だってそーゆーことだろ?相棒なら立場は中立、オメーが嫌がることはなにもないし、俺も頼れる相棒ができるし‥‥‥」
な、いいだろ?って子どもみたいな笑顔をするもんだから、結局先に折れて許してしまう私。
ホント‥‥新一には敵わない。
あ「ったく、わかったよ。やるよ、事件捜査。
"相棒"として‥‥だからね」
新「おう!よろしくな、A!」
こうして私と新一は"相棒"という関係になった。
___この関係が
___時に喜びを、時に苦しみをもたらすとは
___私はその時、思いもしなかった。
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天音 - 晴空さんすごいですね。題名のセンス、細かい心情、ネタとツッコミの組み合わせ。すごく面白くて物語に引き込まれました。これからも頑張って下さい。 (2019年6月8日 23時) (レス) id: d5e2e87506 (このIDを非表示/違反報告)
晴空(プロフ) - ゆうかさん» ホントですか!?実は私も男口調になりがちです‥‥ (2019年1月22日 7時) (レス) id: 5fb64d8e41 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか - 面白いですね。実は私も男口調のことがあるので最初らへんは真似したりしていました。 (2019年1月21日 18時) (レス) id: dc0188d79f (このIDを非表示/違反報告)
晴空(プロフ) - 秋華さん» 落ちはあります!"誰と"はバレバレかもしれないですが、一応秘密です笑 (2018年11月8日 12時) (レス) id: 5fb64d8e41 (このIDを非表示/違反報告)
秋華(プロフ) - 夜遅くにすみません…!これはコナン落ちですかね?それとも落ちがないやつですかね? (2018年11月8日 2時) (レス) id: e6ab8a674e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴空 | 作成日時:2016年6月4日 17時