探偵の相棒は黒猫少女【名探偵コナン】

story 20　翌朝のこと ページ26

重たい瞼を開くと窓からの光で目を細めた。



　体をゆっくり起こして、辺りを見回す。



　ここどこだっけ。上手く回らない頭を必死に回して昨日のことを思い出した。



　あぁ、そうか、夢じゃなかったんだ。涙腺が少し緩みそうになったけど、我慢する。



　昨日、たくさん泣いたんだからその分笑顔でいないと。また心配かけちゃうしね。



　そうだ、と思い出しｽｯとベッドからおりて隙間なく服が並んでいるクローゼットを開ける。



　早速、借りた服を着てみようと思った。有希子さんと約束しちゃったし。



あ「どれでもいいとは言われたけど、どうしよう‥‥‥」



　なにせ、こんなかわいい服今まで着たことない。いつもパーカーとかトレーナーばっかだったし‥‥‥



・



・



あ「＿＿＿あ‥‥これいいなぁ‥‥」



　しばらくクローゼットをあさっていると、目を引くものがあった。



　少し袖が長く、金の首飾りがついた白いブラウスだった。それと一緒に紺のｽﾗｯとしたパンツを見つけ、今日はそれらを着ることにした。



あ「に、似合ってんのかなぁ‥‥」



　まぁいっか、と自分を納得させて、もう起きているであろう工藤親子のもとへ向かって部屋を出た。






　

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