story 10 涙は絶対に‥‥‥ ページ16
‥‥‥懐かしい‥‥‥
お父さんとお母さんもこんな風に笑いあってたっけ。
視界がうっすらぼやけていく。フードとキャップの奥にある私の目は涙をためていて、今にもこぼれ落ちそうだった。
ここで泣いてしまうとこの人達に迷惑がかかる、そう思い座っていたソファーから立ち上がる。
あ『あ、俺そろそろ帰らないと。家で両親が待ってると思うんで。』
ニッコリと泣きそうなのをこらえて笑顔を作る。 本当は帰りたくても帰れないし、両親だってもう‥‥‥待っていてはくれない。本当に一人なんだ。
そんな胸の内を隠して、それじゃぁ、失礼します、と言いリビングを出ようとした。
「「ちょっと待った/待ちなさい。」」
二つの声が重なり、呼び止められてしまった。
声の主はソファーに座っていた優作さんといつの間にかリビングにいた工藤だった。
新「オメーに一つ聞きたいことがある。」
優「私もおそらく、新一と同じ質問だよ。」
えっ、と言った私の口は次の工藤の言葉で閉じることができなかった。
新「オメーはどうして、そんな格好をして、偽名を名のってまで、
男のふりをしてるんだ?
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天音 - 晴空さんすごいですね。題名のセンス、細かい心情、ネタとツッコミの組み合わせ。すごく面白くて物語に引き込まれました。これからも頑張って下さい。 (2019年6月8日 23時) (レス) id: d5e2e87506 (このIDを非表示/違反報告)
晴空(プロフ) - ゆうかさん» ホントですか!?実は私も男口調になりがちです‥‥ (2019年1月22日 7時) (レス) id: 5fb64d8e41 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか - 面白いですね。実は私も男口調のことがあるので最初らへんは真似したりしていました。 (2019年1月21日 18時) (レス) id: dc0188d79f (このIDを非表示/違反報告)
晴空(プロフ) - 秋華さん» 落ちはあります!"誰と"はバレバレかもしれないですが、一応秘密です笑 (2018年11月8日 12時) (レス) id: 5fb64d8e41 (このIDを非表示/違反報告)
秋華(プロフ) - 夜遅くにすみません…!これはコナン落ちですかね?それとも落ちがないやつですかね? (2018年11月8日 2時) (レス) id: e6ab8a674e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴空 | 作成日時:2016年6月4日 17時