疑問と衝撃 ページ22
貴『じゃあ、帰りますか』
王子「俺も帰る」
兄さんは真面目な時とふざけてる時の差が激しい
翔ちゃんは寄り道してくらしい
二人で帰るなんていつぶりだろう
そう考えていると兄さんが口を開いた
王子「あの影山って奴さ、中学の時仲間に見捨てられたんだろ？」
貴『．．．．らしいね』
王子「トスを上げた先に誰も居ないっていうのはさ、辛いんだよな」
どうしたの？急に
なんて笑って見せると
兄さんはポツリと呟いた
選手はソリストではなく、オーケストラの一員
一人でも��僕は特別だ��と思ってしまったら、
もうダメなのです
貴『プッ．．．．何それ』
王子「ん？あぁ、良いだろ？外国のバレーの監督の名言だってよ」
貴『でも、確かにそうだよね』
バレーは一人ではできないスポーツ
兄さんはアメリカでバレーをやってたらしいから
それが他の人よりは分かるのだろう
王子「．．．．あのさ、久しぶりにトス上げてくんね？」
貴『うん！いいよ！』
兄さんがバックの中からバレーボールを出す
それを私の手に置いた
かなり使い込まれている事が分かった
王子「懐かしいな、お前とバレーやんのも」
貴『そーだね』
いくよと声をかけてトスを上げる
そのまま、兄さんの最高打点を捉える
ドンピシャ！
王子「！！」バシィッ
貴『．．．．ふぅ』
王子「．．．．」
兄さんは、スパイクを打った手をじっと見ている
貴『ずれてた？』
王子「いいや、完璧．．．．怖いくらいにね」ボソ
貴『そっかぁ、よかった！』
王子「お前、月バリで今期待の女子プレイヤーって書かれてたじゃん」
王子「．．．なぁ、何で女子バレーやんないの？」
お前なら、いつかは女子日本代表になれるのに
そう呟いた時の顔は真剣だった
ほんと、真剣な時はカッコいいのに
貴『．．．．翔ちゃんと約束したから。側で支えて欲しいって』
貴『翔ちゃん達を支えながらでもバレーできるし』
貴『翔ちゃん達を全国に連れて行きたいから』
そういうと髪をクシャッと撫でられた
王子「俺も、頑張んなきゃな」
貴『バレーを？』
王子「あぁ、日本代表に選ばれるようにな」
貴『日本、代表！？』
あぁ、言ってなかったっけ？
と笑う兄さん
王子「俺、日本代表候補だから」
王子「日本代表になる為に、日本へ帰国したんだよ」
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ちょこ - 素晴らしく面白いれふ！おうえんしてます！ (2019年8月28日 14時) (
レス) id: 7e0f0d9505 (このIDを非表示/違反報告)
美園 - 続編楽しみにしてます！ (2019年8月15日 16時) (レス) id: b24611d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
遊ちゃん(プロフ) - 基本のことができてなくて草 (2019年7月26日 2時) (レス) id: 3292382fb9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美貴(プロフ) - 早く続きが読みたくなりました。応援してます。頑張って下さい。 (2019年6月26日 20時) (レス) id: 953b1b69f7 (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク - ごめんなさい。不快な気持ちにさせてしまったのなら謝ります。 (2019年6月17日 18時) (レス) id: 6a0c6220b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごミルク | 作成日時：2019年6月14日 21時
