彼女への対応 (ページ23)

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「Aー風呂上がったから入っていいよ」

「わかった。あ、服貸して欲しいです」

「俺の部屋から適当に選んでいいよ」

髪をタオルで拭きながらテレビに真剣になるベク

適当に選んでいいよって…扱いがてきとうだな。

黒いTシャツと短パンを取って、風呂に入った。

「やっぱり大っきいよね…」

男子の中でもベクは小さい方だけど服を着てみるとやっぱり大っきくて、男の子なんだなと思いしらされる。
ゆるゆるでちょっと嫌だけど、私の大好きな匂いで覆われてる感じがして落ち着く

リビングに向かうとテレビを点けっぱなしでソファで寝てる彼

しかも髪の毛が濡れたまま…

「風邪治ったばっかりなんだから乾かさなきゃダメでしょ」

「…ん」

声かけても寝ぼけた返事しか返ってこなかったけどドライヤーで遠慮なく乾かす

みるみる乾いて行く髪がふわふわしてて、柔らかくて気持ちがいい。
ずっと触れてみたかった彼の髪は思った以上に柔らかくて可愛い笑

乾かした後、無性に頭を撫でたくなって優しく撫でてみた。

撫でても起きる様子もなく、ぐっすり寝てる寝顔はまた母性本能をくすぐる

「ベクかわいすぎ」

「…撫ですぎ」

「起きてたの⁉」

「そんなに撫でられたら起きるわ」

「ごめん。つい」

体を起こして、髪をちょっとだけワシャワシャってやったあと私の姿を見てにやけた

「服ぶかぶかじゃん」

「ゆるゆるで嫌だ」

「俺の母さんの着る？それなら丁度いいでしょ」

「いいよ別に」

「デカイの嫌なんでしょ？ほらこれ母さんの」

「……」

「受け取れよバカ」

もうベクのわからずや！！！
いちいち言わないとダメなの？いや、言わないと伝わらないのかな。

「別に大っきくてもいい。ベクの匂いして落ち着くからこれでいい」

「なんだよそれ…変態」

「へ、変態でもいいし。なんかベクが近くにいる感じでホッとするし」

「近くにいるって目の前にいるんだけど」

「確かに…」

静かにさっき差し出されていた服をしまって、私の目の前に来たベク
私の両頬をつまんでムニムニしながら一言

「まじで変態笑笑」

そのままギューっと熱いハグされて
顔が熱くて死にそうです。

時刻は午後8:00
お泊まりなのでまだまだ一緒にいれる…