彼女への対応 (ページ21)

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「A、起きて」

「…ん」

ベッドで寝っ転がりながら肩を揺さぶってくるベク

部屋にある木製の時計に目をやるとPM6:00

「親帰ってくるよね？そろそろ帰るね」

「親8時に帰ってくるからまだ大丈夫だよ？」

「早く帰ってきたらどうするの」

「紹介する。俺のペットですって笑」

「ベクの方が犬じゃん」

「ワンワン！」

「犬だったら喋らなくていいから可愛いんだろうな」

「なんだよそれ！」

奥二重の目で睨んできてるけど全く怖くないし
むしろ可愛さ増してる

すると外から車のエンジン音が聞こえた

「親帰って来た」

「うそでしょ。私どうしたらいいの！」

「普通でいいよ」

隠れようとしても体が全部隠れれるような所なんて無くて

見つかったら追い出される…どうしよう。

1人焦ってる私を見てため息つきながら部屋を出ようとするベク

「どこ行くの？」

「リビング行って親と話してくるから、その間に家帰りな」

「体だるいのにごめんね。ありがとうベク」

「ありがとう言うの俺だから。チャニョルのことだから急に呼んだんだろ？それなのに来てくれてありがとう。気をつけて帰れよ」

「…べ、ベク」

「ん？」

「風邪辛くなったらいつでも連絡してきてね。飛んで行くから」

「言ったな？じゃあ連絡待ってろよ笑」

フラフラしながら歩いて行く姿を見て、辛いのに私のために…って考えると申し訳ない。

ベクが出て行った5分後くらいに静かに家を出て行った。

「おじゃましました(小声)」

早く治してね。ベク