真実を知る者。 ページ10
黄色side
打ち合わせは無事終わった
ん？無事だったのか？
わからんけど、まぁ終わったし
はよ帰ろ
− 淳太、まって
帰ろうとしたら呼び止められた
アイツに
「流星……」
藤井「散歩して帰ろうや」
嫌な予感しかせんけど、、
逃げるわけにはいかへんしな
「ええで」
＿＿＿＿＿＿＿
見慣れてるはずの道が夜ってだけで別世界に見える
冬の夜道は寒い
風が当たる度に冬の冷たさを感じる
藤井「淳太も男やなぁ、病室でかますなんてな」
ほら、予想通り
「酒のこと説教してたんやけどな、
Aの顔見てたらつい、」
藤井「じゃ、俺も今度……」
「お前なぁ……」
藤井「じょーだんじょーだん」
∣
「んで、何で俺を呼び止めたん？」
藤井「わかってるくせに〜」
∣
藤井「あんま半端な気持ちでAと絡むなよ、
俺らアイドルに戻るんやろ」
さっきまでのゆるゆるな空気とは違う
このピリッとした感じ
"藤 井 流 星"だ
「半端な気持ち……」
藤井「淳太が、めっちゃ結婚したいほど
Aのことが大好きで大切なら
俺は口出さんしええと思うけど……」
藤井「そんな気持ちあらへんのなら、
集中すべきもんが目の前にあるやろ」
「今日は、ホンマにぼーっとして悪かった」
藤井「Aの気持ちも考えろよな」
「やっぱ、あん時泣かせてもうたんやな……」
久々に流星に怒られたわ
再結成に集中できてへんかったってことやな
∣
いや、でも待て
「俺、この前 Aに仕返しされたで」
藤井「ぇ」
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作者名：ﾋｶﾙ｡ | 作成日時：2023年8月3日 22時
