愛おしくて。 ページ7
黄色side
Aとクリスマスデート(？)中
こうやって並んで歩く日もあと何回なんやろ
Aは何とも思ってないんやろうか
あの日俺がキスしたこと
あの時は本当に心配だった
だから目を覚ました時すっごくほっとして、
安心して気づいたら……
男の理性はすぐに壊れるものだ
彼氏でもないのに
∣
『あの日のことは忘れたくないです』
ふと、Aに言われた
忘れろって言ったのに
でも、俺も正直ずっと忘れないと思う
＿＿＿
クリスマスマジックのせいなのか
隣にいるAがすっごく可愛い
"同僚"っていうか……
『淳太くんとの時間が欲しいです』
急にそう言うから、いじわるしたくなる
俺はちゃんと男なんやで
あー可愛い
疲れとんのかな
WESTのことと仕事で
最近はずっとほぼ毎日忙しい
だからこうやって、
ゆっくり誰かと肩並べて同じスピードで歩くのも、
向かい合って話しながら食事するのも、
だんだん心が満たされていく
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
#家
Aの家に着いた
ずっとビクビクしてて可愛かった
すっげぇ癒されたわ
ありがとう、ごめんな
「じゃ、俺はここで
きちんと戸締りするんやで」
1人寂しくクリスマスの夜道を帰ろう
∣
− あ、淳太くんｯ！
∣
俺は、振り返った
Aの顔とゼロ距離になる
知ってる感触
∣
『仕返しです』
あーまってやばい
A、
俺はもう
多分
きっと
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作者名：ﾋｶﾙ｡ | 作成日時：2023年8月3日 22時
