トナカイさんは。 ページ4
あなたside
完全にノリで言ってしまったデート
まぁ、でも最後だし？
神様許してね。
街はライトアップされていて
歩いているだけでも、良い雰囲気
あの日のことは
「忘れろ」って言われてるけど
そんなの絶対に出来ない
そんなモヤモヤを抱えたまま
私と淳太先輩はちょっとお高めのディナー中
＿＿＿＿＿＿
「どうですか、大人のクリスマスですよ」
中間「そうやな、良い日になったわ」
「来年からはきっと忙しくなりますよ」
中間「……そやな、」
ん？ちょっとテンション低い？
さすがにお互い仕事帰りだから疲れはある
「もう12月も終わるんですね」
中間「早いよな、」
ほんとにそうだ
淳太先輩や、WESTのみんなと出会ってから
1年があっという間だ
毎日が濃くて、楽しくて、
大変なこともあったけど、
次の日が楽しみだった
＿＿＿＿
− 後悔したらあかんで
�陲舛磴鵑�言った言葉
だよね、絶対後悔するよね
心の中で小さく深呼吸する
∣
「先輩……私、」
中間「ん？」
「私……今まで、ただOLやってきて、毎日同じ日々で、
ずっと仕事して、今が何月かとか気にもしてなくて、
気づいたら暑くて、寒くて、歳とって……みたいな」
�陲舛磴鵑販�習したから
お酒がなくても素直になりたい
自分の言葉を受けた先輩の反応が見たい
「だから……、今年に入って、
淳太先輩やWESTと出会ってから
すっごく楽しくて……、社会人になって初めて
明日が楽しみになりました」
「本当に、本当にありがとうございました」
上手く言葉がまとまらなかったけど、
自分の言葉でちゃんと言えた
中間「……なんや改まって、、」
「言いたくなったんです、
残り少ない先輩との1日1日を大切にしたいから」
中間「こちらこそAには沢山感謝しとる
ホンマにありがとうな 」
∣
「だから、、、」
「だからって可笑しいけど……
あの日のことは忘れたくないです」
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作者名：ﾋｶﾙ｡ | 作成日時：2023年8月3日 22時
