担当の本音。 ページ10
午後5時50分過ぎ、駅前にて中間先輩を待っている
私服が生で見れるってことだよね…
あの中間淳太を拝める、しかも至近距離で…
ホントに信じられないよな……
ー 海里さん
「は、はい！」
背後から聞こえてきた優しい声
「な、中間先輩…」
中間「なんや、そんな驚いて」
今朝はただの半袖と短パンのみだったが
目の前にいる中間先輩はめっちゃオシャレで…
隣に立てません
さすが中間淳太だなぁ…
「中間先輩、今日は中間淳太さんですね…」
中間「なんやそれ、変わらんやんか」
「ホントにマジでアイドルオーラが見える…
うわぁ、自担がいる…」
中間「はぁ？ ほらっ行くで」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
連れてこられたのはちょっと高そうなレストラン
窓から東京の街の夜景が綺麗に見える
こんなとこでプロポーズされたらなって少し考えてしまう
もういい歳だしな…
中間「海里さんに聞いて欲しいのは、ジャニーズWESTのことで…」
「WESTのことですか…
でも今はもう解散しているじゃないですか…」
中間「俺、後悔してるんかな…
芸能界で頑張っているみんなを見てさ、悲しくなるんよ
俺も同じとこにいたのになって…」
中間さんは悲しそうな目でただ一点を見つめていた
ラーメン屋さんで桐山くんを見つめていた時
中間先輩は何を思っていたんだろう
中間「俺さやっぱジャニーズWEST好きなんやな…
7人でステージ立ったりコントしたりする時が
一番楽しかったって気づいたわ…
自分で芸能界から消えたのに、何でまたさ…
戻りたくなってんだよ… 」
中間先輩の目には少し涙が溜まっていた
今まで抱えていたのだろうか…
ずっと辛かったのだろう
誰にも言えない自分の思い
「中間先輩、いや…
淳太くん、ありがとうございます
淳太くんは、ホントにアイドルが似合っています
ジャス民代表として言います
その言葉彼らに伝えてみてはどうでしょうか?」
自分の思いを話す中間先輩は、中間先輩じゃない
サラリーマンでもないし上司でもない
メンバーが大好きでグループが大好きで
私が大好きなアイドル中間淳太がそこには見えた
中間「飲み会の時に怒鳴ってくれてありがとう
おかげで大切なことに気づけた…
ずっとファンでいてくれてありがとう…」
さっきまであった彼の涙はどこかへ消えていた
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作者名：ﾋｶﾙ｡ | 作成日時：2021年3月14日 23時
