素の姿。 ページ6
あの日から私と中間先輩は、何も無く
また、平凡な日々が過ぎていった
仕事中の中間さんはアイドルの欠片もなく
普通のサラリーマンであった
彼はもう自分の道を決めたんだ
ファンの私がどうこう言うことではない
同じ経営部の上司として関わっていこう
過去のことはもう、忘れよう
「中間先輩、書類のチェックお願いします」
中間「了解、まとめて置いといて」
＿＿＿＿＿＿
部下「海里さん、経営部で飲み会しようって話が出まして
良かったら今夜行きません？」
「お、楽しみ〜 行くよ、仕事すぐ片付けるわ」
ー 海里さん来れるって
ー中間先輩も行くらしいよ！
ん？″中間先輩″って言った？
え、ちょっとまったぁ!!
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
PM6時56分
「「カンパーイ」」
始まりました、経営部飲み会
ー 海里さん飲まないんすか？
「何か今日は良いかなって…」
ー いつもみたいに飲んじゃって下さいよぉ〜
私の欠点は、お酒に弱いということ
記憶が無くなるぐらいに酔っ払ってしまう
目覚めた時には家のベッドで寝ていることがほとんど
″中間淳太″の前でそんなことできるか
中間「海里さん、2人で飲みましょうよ
俺も今日はええかなって思っていて」
「はい…」
飲まなきゃ良いだけ……
飲まなきゃ……
＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
眩し……
昨日は、確か中間先輩に飲みましょうって…
中間先輩?
中間淳太……
「や、やっば!!」
思いっきり起きたら知らないところ
背筋が凍る
大きいベッドに綺麗な部屋
服装は、スーツのまま
ー ガチャ
え、誰?
「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏…」
中間「いや、おばけちゃうし」
目の前には中間淳太
半袖短パンの中間淳太
ノーセットの中間淳太
私は中間淳太担当でして
推してた時好きな髪型がこのノーセットで…
でもそれは何年も前の話で…
中間「海里さん、ごめんなさい。」
「いやいや、え、何? 夢？ どういうこと?
何で中間淳…中間先輩の家にいて、何でベッドいて
てかここ中間淳太…じゃなくて中間先輩の家なん?」
中間「ははは笑 やっぱ素の方がええやん
昨日な…」
私はとんでもないことをしたらしい
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作者名：ﾋｶﾙ｡ | 作成日時：2021年3月14日 23時
