今だけ忘れて。 ページ30
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流れ的に神山くんの話になって
照史くんにずっと今日のことを話した
頷いてよく話を聞いてくれて
少し泣きそうになった
照史「そんなに落ちこむなって！
ビールでも飲むか? 今日のお礼にパーっと飲もうや」
ビール… 飲みたいよ
飲みたいけど…!!
「いやぁ、実は私はお酒弱くて…
飲んだ後の記憶が無くて、気づいたら自分の家っていう…
たまにそこら辺の道ですけど」
桐山「それはアカンな！ 危ない危ない…
じゃあ、知らん男の家とか行ったことあるん？」
− ｷﾞｸｯ
初めて淳太先輩と飲んだ日のことを思い出す
目覚めたら淳太先輩の部屋で寝ていたこと
「それが、淳太先輩の家に目覚めたらいまして…
その時にファンだとバレたらしいです」
桐山「だから、淳太くんの家知ってたんやな
目覚めたら中間淳太おるって凄いなぁ笑
二度と経験できないで?」
笑い事じゃないです！
あの日は本当に夢だと思いたい…
でもノーセット良かったな…
「朝ごはんとシャワーまでお借りしてしまって…
あれから二度と淳太先輩とは飲みに行けなくなりました
″また、俺の世話になりたいんか?″って
一応あなたのファンなんですけど!!」
桐山「Aちゃんすげぇなぁ…
元々はジャス民やんな？ 今ではめっちゃメンバーと仲良いし…」
「自分でもびっくりですよ〜」
桐山「でもさぁ〜
料理下手な淳太くんがそこまでするなんて…
Aちゃん、俺と飲み会する？
起きたら美味しいご飯作ってあげるで」
イタズラな笑顔で照史くんはそういった
一瞬だけドキッとしてしまった…
「飲み会を挟まなくても良いじゃないですか!!
でも照史くんのご飯食べてみたいなぁ〜」
桐山「Aちゃん危険だわ〜
知らん男の前で家行きたい発言は気いつけぇや?」
「え、ダメなんですか？」
照史くんは頭を抱えて″あー″って言ってる
いやいや、ちょっと話聞け！
桐山「なんか、淳太くんが羨ましいわ」
|
それから照史くんとはご飯屋さんで解散した
奢って貰っちゃったなぁ
いつかお礼しないとな
あ、明日淳太先輩に謝らないとな…
照史くんといる時間は辛いことも全て忘れ去っていた
一緒にいると楽しいなぁ
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作者名：ﾋｶﾙ｡ | 作成日時：2021年3月14日 23時
