あきらかに。 ページ26
意外と第2回目の会議はあっという間に来た
今回は少し緊張している
だって、めっちゃ大役任されてるんだよ？
隣の淳太先輩めっちゃ怖いです
− 頼んだぞ
− 任せなさい
でも、優しいです
− ｺﾝｺﾝ
「「失礼します、本日はよろしくお願いします」」
中間「本日は案の確認と最終決定をしたいと思います
では、まず先週出ました案の中から……」
さぁ、始まりました会議です
本日の司会は淳太先輩
私は反対側にいる神山くんの偵察です
まぁ、見てるだけって感じ
にしても淳太先輩と目を合わせないな…
中間「ここまでの案で意見がある方…」
＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿
中間「これにて、制作の会議を終了します
次回はポスターが完成したらですので
またご連絡致します お疲れ様でした」
「お疲れ様でした」
無事に終了しました
結構緊張が大きくなって来ました
「淳太先輩……怖いです…」
ファンと言ってもこれから神山くんを説得するために
緑色ジャス民になるんだから
黄色なのに
中間「ごめんな、俺が上手く説得出来なくて…」
淳太先輩…
|
かっこいい()
「頑張ろう…」
− ｽﾀｽﾀ
神山くんが会議室から出ようとする
中間「あ、神ちゃん!!ちょっとええか？」
振り向いた神山くんは目が怖かった
私が知っている神山くんはどこに行ったのだろう
神山「お疲れ様です 中間さん海里さん」
中間「実は、海里さんな元ジャス民やねん
しかも緑の びっくりやろ？ 俺も聞いた時は驚いた」
「まさかこんな形で会うとは思いませんでしたが
ずっと推してた神山さんと今回同じお仕事ができて、
とっても嬉しいです」
キャピキャピのイメージもあったが
今の空気にはこれが一番だろう
神山「ありがとうなぁ! めっちゃ嬉しいわ 」
さっきまでの表情はどこかへ消えて
完璧なアイドルスマイルをもらった
私が知っている神山くんだ…
「当時はたくさんの幸せをありがとうございました!
ホントに辛かったけど… 仕方ないですね
過去はもう変えられないですから…」
神山「そうやなぁ… 今はただの元アイドルの一般人やで」
神山くんは俯きながらそう言った
あと一声…
「私はアイドルの神山さんが大好きです…」
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作者名：ﾋｶﾙ｡ | 作成日時：2021年3月14日 23時
