見たくない。 ページ20
休日はあっという間に過ぎてやってきた月曜日
今日は第一回目のポスター制作打ち合わせ
っということで…
「ﾑﾘﾑﾘ…時間よ一旦止まっとこう？
神山くんに会えるとかホントにヤバいでしょ？」
お昼の時間ですが食事もろくにとれません
緊張で胃がおかしくなってます
中間「またかよ… てか、神ちゃんに会うんやなくて
ちゃんとした会議だからな？」
「知ってますけど！ だってずっと応援してたんですよ？
やっと会えるんですよ？本物に…」
中間「ほら、時間やで 行くぞ〜」
「ﾔﾀﾞｧｰ!! 待って、時間よ止まれ〜」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
#会議室
＿＿＿＿＿＿＿＿
相手の目を見て、礼儀正しく
お辞儀の角度は15度
「海里Aと申します
本日はよろしくお願い致します」
完璧…
神山くんの前で ポーカーフェイスを貫くなんて
中間「同じく経営部の中間淳太です
よろしくお願いします」
今日は中間先輩に邪魔されずに済みそうです
とりあえず今は会議を無事に乗り切らないと…
神山「神山智洋です
芸術スタッフとしてよろしくお願いします」
神山くんもアイドルの面影があまり残ってない
髪はド派手でファッションも奇抜
あまり見たことないかも
中間先輩とあまり目合わせないし…
神山くんも変わってしまったんだな
「では、ポスターの制作についてですが……」
緊張もどこかへ行ってしまいました
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
会議が終わって今は休憩しているところ
「はぁ……」
何かめっちゃ疲れたなぁ
− ﾄﾝｯ
中間「お疲れ様 どうやった？生の神ちゃんは」
缶コーヒーを持って中間先輩が現れた
「今まで見たことない神山くんでした
アイドルじゃなくて、アーティストだなぁ…」
中間「そうやなぁ… 解散したのも何年も前やしな」
|
− あの…
私達の後ろから聞いたことある声
中間「……ｯ 」
中間先輩はめっちゃ驚いている
「神山さん、先程はお疲れ様でした」
そう、神山くんがいる
神山「お疲れ様でした… 」
何か言いたそうに私達を交互に見る
神山「淳太くん、ちょっとええか？」
中間「お、おう… ええで」
私に一礼して神山くんは中間先輩とどこかへ行った
神山くんはもう全くの別人に見えた
あんな神山くん見たくなかったな
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作者名：ﾋｶﾙ｡ | 作成日時：2021年3月14日 23時
