君の涙に。 ページ16
桐山「いやぁ、淳太くんをこう扱えんのWESTしかおらんのになぁ」
桐山くんの口から″WEST″って言葉
それだけなのに何か少し苦しい
「いやいやそんな…敵いません」
中間「何でまたこんな扱いされなあかんねん」
私の隣には拗ねてる中間先輩
さっきは少しやりすぎましたね
「ごめんなさい、中間先輩… 」
私が中間先輩を見てそう言うと
中間先輩は驚いた顔で私を見た
中間「別にええけどな… 謝んなや」
自担最高じゃない？
そういうとこも好きだなって
桐山「めっちゃ久しぶりに″ジャス民″に会ったなぁ
今まで応援してくれてありがとうございま″した″」
桐山くんは、過去形の言葉で笑顔でそう言った
桐山くんの目は笑ってない
「今でもジャス民ですから…
まだ私の中では消えてませんよ ジャニーズWESTは」
少し言い過ぎたかもしれない
でもこの言葉が桐山くんに刺さってほしい
少し間が空いて桐山くんが口を開いた
桐山「嬉しいこと言うなぁ…
でももう、いないんだよ俺たちは… ごめんな」
中間「照史… 」
桐山くんの目から一粒の涙がこぼれた
私は何を言われても信じるよ
桐山くんの流した涙が本物だってことを
その涙で変わるってことを
「中間先輩…」
席から立ち上がり中間先輩を見る
真っ直ぐに中間先輩の目を見る
中間先輩も私を見てくれている
「私はここで失礼します 」
中間「おう、お疲れ様 」
− 頑張れ
− まかせろ
口パクで言った言葉は中間先輩にも届いた
きっと大丈夫 中間先輩なら
中間淳太なら
だって君は6人のお兄ちゃんだから
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作者名：ﾋｶﾙ｡ | 作成日時：2021年3月14日 23時
