ラッパーのお手伝いさんはＤK【ヒプマイ】 (ページ8)

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「お、来たな！」

「こんばんは！Aくん！」

玄関で迎えてくれたのは二郎と三郎くん。
本当に二人見てるとほっこりする…

「こんばんは。これ、ちょっとだけどクッキー。作りあましちゃったからみんなで食べてね。」

実は俺、自炊の合間にお菓子作りを始めたらめっきりはまってしまった。といっても、クッキーとか、簡単なパウンドケーキとかしか作れないけど。

「わ～！Aくんのお菓子、とっても美味しくて大好きなんです！ありがとうございます！」

「ふふっ、どういたしまして。お邪魔します！」

三郎くんは俺より身長でかいけど、やっぱり弟みたいでかわいい…

「…」

「あーあー、二郎の分もあっから。拗ねんなすねんな～。」

ブクロの番犬マジで犬っぽい…
俺が身長でかきゃなでてやれんのにな…

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「おう、A久しぶりだな！」
テーブルの誕生日席。そこが一郎さんの特等席。
TDD最年少、19歳でバスブロを率いてるだけあって、風格がやばい。マジでカッケー。男の中の男…(以下略)

「お久しぶりです、一郎さん、いきなりお邪魔してすみません…」

「気にすんな！飯は大人数で食べた方がうめぇし、Aならいつでも歓迎だぜ。」

ほんっとにかっこいい…
マジ今日まで生きててよかった…

今日めっちゃ濃い、本当死ぬのかな？(大げさ)

「ありがとうございます…ッ！」

「…？Aくん！？何泣いてるんですか！？うちの低脳がなにかしましたか？！」
「あ”！？三郎ォ、てめえ黙れや！」

ワイワイ食べるご飯、こんなに美味しいんだ。

「…なあA」

食事の途中、一郎さんが声をかけて来た。

「はい？なんですか？」

「他のディビジョンのポスターを作る夢、叶えられそうか？」

山田家には俺の夢を言っている。
誰も笑わないで、応援してくれた。

「…まだ、わかりません。けど、絶対叶えます。」

俺がそうゆうと、
一郎さんは大人っぽい微笑みを浮かべて

「シンジュクディビジョンになら、伝えてやるけど、どうする？」と言った。

でも、

本当にありがたいことだけど、

「ごめんなさい、一郎さん。俺は俺の力で夢を叶えます。ゼロスタートでも、絶対やってみせます。…なので、応援お願いします！！」

これは俺の夢だけじゃないんだ。

俺がカメラを始めたのは

父さんが亡くなる前、俺に一眼をプレゼントしてくれたから。

父さんの夢を叶えるためなんだ。