ラッパーのお手伝いさんはＤK【 ヒプマイ 】

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( 話がとぶよ )



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雨の降る、いつもの二郎との下校途中

非通知からの電話に気がついた。


「…？誰だろ？」

「詐欺とかじゃねーの？」


一応かけ直そうと画面をタップしたら
もう一度電話がかかってきた。



「メリーさんとかじゃね？」

「やめろよ、怖いだろ。」



「はい、もしもし…？」



かかってきたのは意外な人物からだった。



「おー！！もしもしAか！出てくれて助かったぜ〜！」


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「や〜、マジ助かった！乱数も幻太郎も泊めてやんねーって言ってきてよー。」

電話は帝統さんからだった。

いつもなら乱数さんや幻太郎さんが泊めてくれるらしいが、二人とも仕事が忙しくて泊めてくれなかったらしい。


とりあえず、雨に濡れてびしょ濡れだったから、風呂を貸して、服も俺のスウェットを貸した。



「いえ、大丈夫ですけど…たいしたおもてなしはできませんよ？」

「気にすんな！泊めてくれるだけでいいからよー！てか、悪いな、イケブクロの奴と帰ってる途中だったろ？」


そういうと、申し訳なさそうに「ごめんな」という帝統さん。

二郎も「あ？行ってやれよ。寒ぃし。」
と言っていたから気にしなくていいのに。


「大丈夫ですよ。今、ご飯作りますね。」

ヒモ男を好きになっちゃう女の子の気持ちが少しだけ分かる気がする。



「ありがとな！」

キラキラの笑顔でイケメンに笑われたら、嬉しくってたまんないよね…。




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「ちょーーーうまかった！Aすげえな！パパッとうまいもん作れてよー！」

たいしたものは作っていないけど、褒められたら悪い気はしない。


「いえ…。」



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「あ、帝統さん、俺ちょっと作業するので、適当にくつろいでください。」

本当にたいしたもてなしできてないな。

けど、ゴシップのデータ送んなきゃだし…。
本当に申し訳ない。


「おお、気ぃ使わせて悪りぃな。ちょっとだけキッチン使ってもいいか？」


「…？いいですよ。」

「サンキュ」


キッチン別に汚くはないけど…何するんだろ？

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