３８ ページ42
．
翌朝、俺はバイトがあるので帰ろうと早く起きた。
時刻は6時半。
隣で眠る左馬刻さんを起こさないようにベッドから出る。
ご飯とか作ったら食べてくれるかな。
事務所ってキッチンあるのか？
「…おいどこ行くんだよ。」
弱々しく声をかけられる。
「あ、いや、キッチンとかあんのかな〜と思って。ご飯食べますか？」
左馬刻さんは少し考えて、
「食う。」
とだけ言った。
「キッチンはー…あー…出たら誰かいんだろ。そいつに聞け。」
そう言ってまた布団に潜ってしまった。
きっと、毎日毎晩夜遅いんだろう。
そんなに早くできないだろうし、しばらく寝かせておいてあげようっと。
．
「あ、おはようございます。」
「はようございます！何かご用ですか？」
部屋の外に出るとドアの横に身長の大きい舎弟さんがいた。
「キッチンを使いたいんですけど、お借りしてもいいですか？」
「あ、案内しますね！こちらです！」
．
「食材とか、お先にどうぞ！」
「はい、ご丁寧にありがとうございました。」
何つくろっかな。
ジ○リ飯のハムエッグ作るか。
ご飯は炊くの時間かかるから…パンを焼こう。
手際よく朝食を作る。
「あ、きっとあの人もご飯食べてないだろうな。」
もう一個ハムエッグを作って、適当に味噌汁を作る。
パンに味噌汁って少しミスったかもしれないな、と思ったけど、我ながらおいしい。
「さて、起こすか。」
左馬刻さんを起こして、舎弟さんにも声をかける。
彼は左馬刻さんの顔色を伺い、大丈夫そうなのを確認して、「ありがとう」と言った。
．
3人で黒いダイニングテーブルを囲う。
終始無言
でもたまにはこんなのもいいなあと思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 447人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゃんく(プロフ) - すらいみーる@元もちづきさん» わ〜！嬉しいですありがとうござます！続編がんばります(^^) (2018年10月18日 7時) (
レス) id: dbc9699b6c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんく(プロフ) - かなめさん» ありがとうござます！続編ですね！頑張ります(^^) (2018年10月18日 7時) (レス) id: dbc9699b6c (このIDを非表示/違反報告)
すらいみーる@元もちづき(プロフ) - まだまだ読みたいので私も続編希望です！！！ (2018年10月15日 23時) (レス) id: 3b52443fef (このIDを非表示/違反報告)
かなめ(プロフ) - 続編希望です！！！ (2018年10月15日 19時) (レス) id: 1c0cf9ebd2 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんく(プロフ) - 松の葉さん» お褒めの言葉めちゃくちゃ嬉しいです（ ; ; ）受け主やっぱいいですよね！更新頑張ります！これからもよろしくおねがいします！(^^) (2018年9月30日 22時) (レス) id: dbc9699b6c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃんく | 作成日時：2018年8月21日 7時
