ラッパーのお手伝いさんはＤK【ヒプマイ】 (ページ37)

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翌朝

俺は二郎の鳴らしたベルの音で目が覚めた。
今の時間は7時。まだいつもなら寝てる時間だろうに。

「…ん、じろ、どした？」

「や、朝早くにごめんな。具合良くなるようにって三郎がリンゴ煮たんだよ。…食ってやってくんねーか？」

タッパーに入っていたのは、シナモンのいい香りがする煮リンゴだった。

「わ、おいしそ。ありがとって言っておいてくれる？」

「はいよ。」

二郎は家に戻ろうと、歩き始めた。
そして振り返ると、

「学校、一緒に行こーぜ。Aいねぇとつまんなかったわ。」

それだけ言ってまた、歩きはじめた。

( 嬉しいこと言ってくれんじゃん。 )

きっと今、すっごいだらしない顔してるな、俺。

朝ごはんはヨーグルトと煮リンゴ、あとはトーストにしよう。

そういえば久々の学校。

ちょっとだけたのしみ。

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「あ～！A久しぶり！」

「生きてたのか～！！あいかわらずイケマッシュだなあ！」

朝一番にあったのは一年の時、一緒のクラスだったチャラ男二人。

「お～。久しぶり。二人も朝から元気だね。」

それから少し話をして、別れる。

すると二郎が俺と肩を組んで来た。

「…お前、男にモテるよな。」
「は？重いし、うっさい。お前もだろ。」

俺なんかよりお前のがよっぽど人気者だよ。

．

「あー！二郎とAくんおはよぉ！」

「ひさしぶり！Aくん！風邪治ったの？」

クラスの女子には少し嫌われている気がするけど、心配してくれるのはありがたい。

「うん。ありがとう。おかげさまですっかり元気だよ。」

これ以上嫌われないように、にっこり笑って答える。

すると、

「…ッ！どういたしまして！行こ！」

「うっうん！またね！」

足早に俺たちの前を過ぎていく。

「…なあ、二郎、俺やっぱり嫌われてるよな？」

ここまであからさまだと、流石に傷つく…。

「あ？どっちかっつーと逆だろ。」

「逆ってなんだよ。」

まあでも、やっぱ一人でいるより全然楽しいな

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次のお話から左馬刻さんとのお話になります！

DKっていいな！