ラッパーのお手伝いさんはＤK【ヒプマイ】 (ページ32)

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( 話が飛ぶよ )

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( …起きれねぇ… )

別に寝起きがいいわけじゃない。
けど、今日はいつも以上に倦怠感がひどい。

( …風邪か？ )

だけど、学校もバイトも、写真も…やることは山積みだ。

「よし…頑張るか。」

これくらいの風邪、誰にでもあるよね。

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「お、Aはよ。」

二郎と家の前で合流する。

「おはよう、二郎。」

「…なんかお前、涙目じゃね？顔色も悪いし。」

そういえば視界がぼやけるし、頭痛もする。

「ん～？大丈夫だって。今日バイトあるし～。」

俺がそういうと二郎は

「無理してからじゃおせえんだよ。帰れ。」
と、あの、怖い顔で見てきた。

あ、なんか、余裕ない

「うっさいな！！お前と違って、俺はいっぱい、やんなきゃいけないことあるんだよ！！！放っておいてよ！！」

…あ、やば
ちがう、ちがうの。
ごめん、二郎

余裕が無くて、怒鳴っちゃって、ごめん

いつもなら出てくる言葉が出ない。

「あ、じろ、その…」
「…そうだな、俺には関係ないもんな。」

そう言って二郎は悲しそうな顔をして

「…先行くわ。」

俺をおいて歩き出した。

．

．

ごめんって、言いたい

けど、怖い

どっかに逃げ出したい。

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「で、僕んとこ来たんだぁ。」

俺がそう思って向かったのは乱数さんのところ。

比較的近いってゆうのもあったけど、この人なら干渉してこなそうだと思った。

「…すみません、迷惑、ですよね。」

そうだ、今日は平日。
乱数さんも仕事をしているんだから忙しいに決まっている。

「ん～？ひと段落ついたし、今は割と暇だからだいじょーぶだよ！」
「この薬飲んで、僕もうちょっと仕事していくから。寝てて！」

そう言って乱数さんはデスクで仕事をし始めた。

…優しいなぁ。

( いつも風邪引いたら一人でいたなぁ )

そうゆう時は、二郎が学校終わりに見舞いに来てくれて、俺の好きな物とか買ってきてくれた。

「なんで、あんな、どうしよう。」

ひどいこと言っちゃったな、二郎だって頑張っているのに。
それを俺は一番知っているのに。

「ごめん…ね、じろう、」

ちゃんと、言わなきゃな。

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【乱数サイド】

「ん～…寝ちゃったか～。コンビニでゼリーとかきってきてあーげよ。」

A、そんな思い詰めなくても、きっと彼はわかってるよ。

「お兄さんに、任せてね。」

頼って欲しいって、きっとみんな思ってる。
だから、早く元気になってね。