ラッパーのお手伝いさんはＤK【ヒプマイ】 (ページ13)

今日:14 hit、昨日:17 hit、合計:204,196 hit

１１ページ13

左馬刻さんの車に乗って森に向かう。
普段は舎弟？さんに運転させるらしいけど、今日は息抜きに港に来たからいないらしい。

「…すみません、車まで出していただいて。」

「あ？気にすんな。理鶯のうち、歩いてけねえからな。」

道路を飛ばす左馬刻さん。
運転する横顔もめちゃかっこいい…

カシャ

「あ”？」

やべ、気づいたら撮ってた…

「すみません！ちょっと、横顔、かっこいいなと思って…！」

急いで訂正すると

「ハッ、そうかよ」

そう言って、左馬刻さんは少しだけ笑った。

(この人、ほんとにハマの狂犬なのか…？)

．

理鶯さんのうちの前に着いたらしい。

「や、山ですね…」

山ってゆうか、森ってゆうか。
ヨコハマにこんなとこあんのか…

「おいA、俺の後ろついてこいよ。下手に動いたらダメだからな。」

そう言って、ズンズン歩いていく左馬刻さん。

「あっ、ちょっとまってください…！」
急いで追いつくのに必死な俺。

気づくと、左馬刻さんのアロハシャツを掴んでいた。

「…おい、手…」

「あっ、すみません、俺…」

2人の間に変な空気が流れる。

けど、居心地は不思議と悪くない。
どちらかというと、なんだか満たされていくみたいな…

「む？左馬刻か？」

その時声が響いた。

「…ッおー俺だ。理鶯」

パッと手を離すと、理鶯さんの元に行ってしまった。

なんか、変な感じだ

「…？貴殿は誰だ？」
理鶯さんに声をかけられる。
本当にミリタリージャケット着てるんだ…

「あーこいつはAだ。ブクロのカメラマン。各ディビジョンのポスター作りてぇんだとよ。…協力してもいいか？」

左馬刻さんが理鶯さんに聞くと

「ふむ、いいぞ。若いのにしっかりしているんだな。」

柔らかく微笑んだ理鶯さん。
こんな綺麗な軍人見たことないですけど…

「てことで銃兎も呼ぶからよォ」

そういうと左馬刻さんは電話をかけに行ってしまった。

「A…と言ったな。腹は減ってないか？」
「あっ、少し空いています…」

昼にあんなに食ったのに、気づいたら腹ペコだった。まあ、成長期ってことで…(？)

「ちょうど良かった。今、小官が作りたてのミートパイを持ってきてやる。」

嬉しそうに理鶯さんは大きな皿を持ってきた。

「わ、すごい…」

パイ生地に包まれていてもわかる、これはやばい。

けど、腹減ってるし、

「いただきます！」

そのあと、少しだけ腹を壊したのは内緒の話