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彼女と別れて次の収録現場に早くついた為、まだ誰も来てないかと思っていたが保志君がいた。




「あ!おつかれ〜」




保志君の声を聞くとなんだか落ち着いた。
隣に座ると前の収録のエピソードを話してくる。




「皆して俺のことバカにしちゃってさ〜。

あれ、石田さんどっか食べに行きました?」



「え?行ったけど…なんで?」



「天ぷらの匂いがしたんで」



「犬…?」




そこで、僕はらしくもなく安島さんの話を保志君にした。
保志君は物珍しそうに話を聞いている。




「石田さん、それ好きですよ」



「いやぁ、まさか。」



「いやいやいや、それ恋ですって」



「20個以上離れた子だよ。娘に彼氏が出来て寂しい父親みたいな気持ちだよ」



「素直に認めないと後々後悔しますよ」






そんな、保志君の言葉をサラッと流して僕は台本を読み始めた。

スタジオにはチラホラと共演者が集まり始める。


そんな中、僕の耳に入ってきた声は今流行りの人気声優の男の子だった。






「Aちゃん、ご飯誘っても来てくれないし何言っても響かないんですよ!

もう、俺めっちゃ好きなのに…」






……この子、もしかして安島さんに告白した子?
チラッと横を見れば同じく話を聞いていたような保志君。





「どうです?」




そう聞いてきた保志君にははっと笑う。




「何が?思ってたよりも本気だし良い子そうだね」




「自分は一緒にご飯に行く仲だと思って安心してるんでしょ。


でも、向こうは名前呼びですよ」






それがなんだって言うんだ。
別に、苗字で呼んだって特に困ったことは無い。





「あ!俺今度練習を理由にカラオケ行っちゃおうかな!

んで、近づいて……チューしちゃったりして一気に意識してもらったり!!!」





そんな、彼の言葉に思わず飲みかけのお茶を気管に入れてむせ込む。





「やっぱり意識してます?」



「ちがっ……ゴホッゴホッ…」





まずいんじゃないか、それは、、、?

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真菓子 - 続き楽しみに待ってますね☺️ご自身のペースで大丈夫ですから! (3月31日 21時) (レス) id: 396bdc0ede (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (3月16日 23時) (レス) @page32 id: 8bc829161e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:suisho | 作成日時:2024年2月9日 3時

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